波間に魚が見えました。
プル式

言い訳にしか聞こえないだろうから
伝えるだけ伝えるよ
空があんまりにも白くて
まるで呼吸が出来なかったんだ

一人になってみてさ
初めて解ったんだよ
馬鹿だね今更ってさ
聞きたいんだよ
馬鹿だけど

手の届かない景色は
透明な速さで過去に流されて行く
トタンのペンキさえ剥がれていく

銀色な午後には
僕らはいない

タバコの煙はもう
昇らない

さようならだから

さようなら


自由詩 波間に魚が見えました。 Copyright プル式 2007-01-21 15:26:11
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恋の歌