最終電車
松本 涼

線路脇の小石を濡らす黒い雨

焦げ臭い騒めきに揺らぎ

くしゃみの止まらない僕

感じる間も儚く手放してゆく微睡み



翻して僕は

二月の呼び声へと駆け出す

湿った呟きだけを

最終に乗せ


自由詩 最終電車 Copyright 松本 涼 2007-01-21 00:51:43
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