ないしょのお話。
プル式

荻窪の町には昔ながらの駄菓子屋がまだあり
自分の足音がちゃぁんと聞こえてくるのです
ゆっくり道端の雑草や花に目を向けたり
空を音もなく区切る電線に止まるすずめを数えたり
荻窪の町には年老いた夫婦の小さな花屋があって
そこではちゃぁんと季節の花だけを売っているのです
そこでは、ちゃぁんと。


自由詩 ないしょのお話。 Copyright プル式 2007-01-13 00:29:20
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