贖罪
かや

 
赤色の電球が落下して
横たえた体の真上で破裂する
透き通って赤いガラスの破片が
ゆっくりと飛散し
白い二の腕の内側や
めかした鼻のてっぺんや
潤んだ眼球に降り注いで
わたしはやっと
優しく微笑むことが出来る

それはいかがわしいホテルの
照明のようであったし
とても安っぽい
痛みであったし





未詩・独白 贖罪 Copyright かや 2007-01-11 13:00:56
notebook Home