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降り来る言葉 Ⅸ
木立 悟



分かれた空がさらに分かれ
水のなかの葉をすぎてゆく
音は動き 季節は動く
ほどけては鳴る遠い金
映るすべてに傾く空を
青はころがり
かがやいてゆく



陽は落ちて
土の花びら
水彩の独楽
音の無い舞
静かに 静かに昂ぶるもの
何かが降り立つ日のために
歌と石で描かれた絵



頭上の羽にまぎれては現われ
舞うものの歴史は繰り返す
赤に緑に地を照らし
空の噴水から来る光
独りの笑みに来る光



けだものを奏でるものは無く
けだものは自ら鳴り響く
世界という名の鈴の周りを
揺れては鳴るもの
揺れずに鳴るもの
追うこともなく 負うこともなく
ここにある姿のままにほどかれて
小さな羽のあつまりの耳
空の飛沫の黄金を聴き
青の亀裂へ飛び去ってゆく





自由詩 降り来る言葉 Ⅸ Copyright 木立 悟 2003-12-27 13:43:50
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