杉菜 晃

ほぼ三年ぶりの投稿です。







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データ
ひとことダイアリー(3)

[137]杉菜 晃[2019 03/08 22:09]
春日傘

差すというより

照らされて
 

[136]杉菜 晃[2019 03/01 01:31]
初電車

ぼんやり浮かぶ

鳥を見た
 

[135]杉菜 晃[2019 02/25 18:20]
福寿草
青い明日に
手をのべる
黄のぬくもりも
滲みてきそうで
 

[134]杉菜 晃[2019 02/23 01:49]
冬の雷
ちらと覗いて
それっきり
溜め込んでいる
怒りが怖い
 

[133]杉菜 晃[2019 02/17 22:35]
縄跳びの

縄空に飛ぶ

春を追い
 

[132]杉菜 晃[2019 02/14 09:56]
早朝 庭に鳥が来て
雪浴びをしている
この寒さに けなげにも
私は気になって
大丈夫かと
声をかける
鳥はその私には黙ったまま
雪を浴びせ
あばよと帰って行った
あの女の中にすむ微風のように
 

[131]杉菜 晃[2019 02/11 19:49]
初雪に

埋まる町の

美しさ
 

[130]杉菜 晃[2019 02/10 00:34]
空青く

春を待つ鳥

木に並ぶ
 

[129]杉菜 晃[2019 02/06 20:47]
冬霧の
中を高貴な
人がゆく
ヒールの脚が
見え隠れして
 

[128]杉菜 晃[2019 02/06 20:40]
冬ぬくし
雀が縁に
顔を出し
瓶の小花を
摘まんで飛んだ
 

[127]杉菜 晃[2019 02/01 21:08]
ある啓示
我にさずけて
くれた人
さすが天界の
器局なりけり
 

[126]杉菜 晃[2019 01/28 22:15]
雪が降る
詩と音と絵が
あやなして
天も控える
ひそやかな舞い
 

[125]杉菜 晃[2019 01/24 16:23]
山川も
森林もなく
埋め尽くし
諸鳥の声
都市へと下る
 

[124]杉菜 晃[2019 01/20 18:06]
大白鳥
翼開いて
うなだれる
その全貌を
朝日が染める
 

[123]杉菜 晃[2019 01/15 15:13]
焚火には
闇赫かす
華ありて
夜更けの街に
星降りしきる
 

[122]杉菜 晃[2019 01/11 23:00]
召し人の
数だけ果実
豊かにて
クローンなどは
一人とてなし
 

[121]杉菜 晃[2019 01/10 14:00]
一晩で
塀に積もった
新雪を
けみするうちに
木の実発見
ポエムでもなく
猫の話だ
 

[120]杉菜 晃[2019 01/04 23:58]
鶴一羽

いや二羽歩く

この冬野
 

[119]杉菜 晃[2019 01/02 20:36]
冬萌が
人の心を
あたためる
牛が見つけて
欲しいと吼えた
 

[118]杉菜 晃[2018 12/27 22:20]
示しあり

昨日の今日の

教えとし
 

[117]杉菜 晃[2018 12/25 23:18]
秋の野に
一つ兎が
跳ね躍る
それを追いかけ
月下の兎
湖面に映る
姿は一つ
 

[116]杉菜 晃[2018 12/25 13:02]
改名し

神のことばを

奪取する
 

[115]杉菜 晃[2018 12/25 12:57]
万象は

神の一念

クリスマス
 

[114]杉菜 晃[2018 12/22 20:25]
冬の梅

幹を貫く

曙光かな
 

[113]杉菜 晃[2018 12/22 20:22]
顔出せば
隣家の梅が
ほの匂う
姿見えねど
豊潤を受く
 

[112]杉菜 晃[2018 12/15 14:46]
極月の
ひと十字路に
立ち止まる
暗雲険しく
ゆくてをふさぎ
 

[111]杉菜 晃[2018 12/10 17:12]
神の時
来るまで深く
隠されて
ついに出現
二つの星が
 

[110]杉菜 晃[2018 12/10 17:04]
馬二頭

風等分に

小道かな
 

[109]杉菜 晃[2018 12/10 16:58]
冴える夜に
馬がいきなり
鈴鳴らす
吾が居眠りを
咎めるように
 

[108]杉菜 晃[2018 12/09 16:26]
日脚伸ぶ

ホームに人と

鳩がいる
 

[107]杉菜 晃[2018 12/06 13:09]
歳晩や

ゆったり泳ぐ

鯉がいた
 

[106]杉菜 晃[2018 11/28 11:34]
神に訊く
遠くいる人
無事ですか
永遠にしてごく近い
と神は言われた
 

[105]杉菜 晃[2018 11/28 11:23]
ついに来た
神の言われる
動かねば
ならぬそのとき
まさにそのとき
 

[104]杉菜 晃[2018 11/26 16:32]
落葉降る
ざわめき内に
抱え込み
いま着いたよと
一羽の鶴が
 

[103]杉菜 晃[2018 11/25 13:19]
冬枯れの
苑に佇む
少年の
見下ろす館
たわむれる猫
 

[102]杉菜 晃[2018 11/21 19:12]
寄鍋を
つついていれば
鶏が啼く
コケコッコー
今夜は冷えるね
 

[101]杉菜 晃[2018 11/16 08:36]
分かりやすい
詩がいいな
人は分かりやすい詩に
郷愁を抱いている
猫が道の真ん中に座っていた
ダルマみたいにー
 

[100]杉菜 晃[2018 11/12 20:18]
酔いつぶれ
夜道を迷い
行く我に
良い星が出て
帰路を教える
 

[99]杉菜 晃[2018 11/12 14:00]
熟柿おち

その後に出た

冬の月
 

[98]杉菜 晃[2018 11/12 13:52]
かわいいね

そういうキミも

冬菫
 

[97]杉菜 晃[2018 11/08 16:29]
覚醒を

うながし

ひかり放つ星
 

[96]杉菜 晃[2018 11/04 13:00]
猫という
小もの通して
世界見る
すると不思議に
安らぎがくる
 

[95]杉菜 晃[2018 11/02 09:59]
時つくる
声聴いた朝
うれしかった
旅する猫に
遇える気がして
 

[94]杉菜 晃[2018 10/31 23:40]
日光が
寒いベンチに
咲いてるよ
あの子は今日も
来てるだろうか
 

[93]杉菜 晃[2018 10/31 23:35]
そろそろと
日脚移ろう
この時刻
サラリーマンも
会社について
 

[92]杉菜 晃[2018 10/31 00:00]
ふと降りた
ホームのカンナ
麗しく
こんな花なら
一本ほしいな
 

[91]杉菜 晃[2018 10/30 23:54]
人間の
酔っ払いには
手を出すな
豹変あるなし
見当つかず
 

[90]杉菜 晃[2018 10/29 13:36]
ああ愉快
かっぱらったよ
エビフライ
駅長が今
首かしげてる
 

[89]杉菜 晃[2018 10/29 07:54]
しばらくは
ホームに散らばる
ハト・スズメ
猫片隅で
それを見ている
 

[88]杉菜 晃[2018 10/29 07:44]
そのうちに
電車が停まり
猫降りた
ホームの花の
匂い嗅ぎつつ
 

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