さくさく する/kw
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- つきのいし. 
うおお、さくさくする〜
- たりぽん(大理 奔) 
- たもつ 
- PULL. 
- 恋月 ぴの 
夏のキーワード「アサガオ、縁側、カキ氷、アブラ蝉」にくらべて秋の気配は「ヒグラシ」とベクトルはまだ夏に向っているようです。
そんな気分で秋を触覚で探ってみた。そんな詩に感じました。
独立した3連をブロックのように重ね、くるりと廻すと各連の終わりが「さくさく しない」もしくは「さくさく する」と表情が現れる感じです。たとえて言うなら「笑った顔」と「怒った顔」がブロックを廻すと交互に現れる。たとえが悪いかもしれませんが、そんな感じの不思議な詩です。
鳴きつかれたアブラ蝉って、蹴飛ばしてみないと死んでるのか、死んでないのか不確かですよね。不確かな死を蹴ってみる。まるで死そのものが不確かな存在でありそうな感覚に捕らわれてしまうようで。

(追伸)
死に対する清潔性:またまた豚飼いの歌を引き摺るようですが、
豚はかわいそうでも、豚肉は食べちゃう。ニワトリを絞める
現場は見たくないけど、チキンなら大好き。死に直面する機会
がどんどん減っている今だから(時代という言葉は取り合えず
避けたいですねえ)死に対する恐怖感が薄らいだゆえの清潔感
だとYockは理解します。
- Six 
アブラゼミの落下、官能的。
- 和泉 輪 
- こしごえ 
 
作者より:
作者所感の要望を頂き、筆を取る。(ありがとう)


僕はベランダで、ハーブを育てている。
水遣りは、対・灼熱の炎、負け戦。
気を休めると、プランターは砂漠になる。

そんなある日、アブラゼミの死骸が床に転がっていた。
陽に焼かれ、茶色も手伝って、羽も、身体も、
モルタルのフライパンでいられ、カラカラ乾燥していた。

秋が恋しい、過ぎてしまうのは悲しい。
空っぽのカキ氷の器みたいに。

大人から、子供まで、幅広い人々が共通して抱く夏を散りばめた。
映像の連続だけでは纏まりに欠ける。
「さくさく」。
触覚を共通の主題に置き、統制した。



名指しの返答、初めての。

Yockさんに、見抜かれてしまったらしい。
この詩は、フレームワーク。
パズルの絵柄と入れ物を変えても、塊になる。

過去、同氏の
「詩作についての警鐘みたいなもの」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=43314
のコメントで触れた、人間の死に対する異常な清潔性を、靴底で消えるセミに警告させてみた。


Sixさんの見方、新鮮で驚き。
エロスを意識しなかったから。
(僕の願望が、気付かず滲みでていたのかな)

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