仏蝶/リリー
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- レタス 
- ヒロセマコト 
- 朧月夜 
少し惜しいと思います。詩の読者にとって、真に面白いと思えるものは、なんでしょうか。アフォリズム? 抒情? 叙事? いずれも、一時代を席巻した創作手法ですし、今もそれに懐かしさを感じる人たちは多いと思います。この詩でとくに良いと思ったのは、「ビーチグラス」や「仏蝶」といった、詩作品にあっては独自な言葉でした。「ビーチグラス」はあまりにもディレッタントな言葉であることによって、「仏蝶」はあまりにも哲学的な(あるいは、それは作者の造語なのでしょうか)言葉であることによって。わたしが感じたのは、こうした言葉が工夫されて出てきたものなのか、自然に出てきたものなのか、そう思わせる「感慨」でした。一言で言えば、そこには「詩の言葉」があるのです。読者を受け入れているようでもあり、読者を拒んでいるようでもあり。リリーさんの詩を読むと、まだまだ発展途上にあるのだということは、申し訳ないながら思います。次々に出てくる言葉に翻弄されながら、最後に感じたのは、安心感でした。よく、破綻せずにまとめたな、と。こうした「あやうい感じ」を貫くのも、あるいは詩にとっては魅力であり、果敢な実験なのかもしれませんが、わたしはやはり「危うさ」を感じました。かろうじて、詩としてまとめあげたな、と。ここにあるのは「作者の人生観」だと言えば、それはチープな感想にすぎるでしょう。詩の本質というものも、そういうものではありません。ただ、やじろうべえのように作者が迷っていることも詩にとってはひとつの味であり……おしまいに、わたしが少し意外だと感じたのは、この詩における仏教的な色調です。作者のこれまでの詩を注意深く読んでいれば、それは「むべなるかな」ということでもあるのですが、リリーさんは滋賀に住んでいらっしゃる。わたしは京都の東山に住んでいたことがあるのですが、京都・滋賀というのは霊力のある土地ですね。奈良・飛鳥のように神道的な土地ではなく、仏教的な土地としての霊力がある。これはひとつの郷土性の表れでもあるのでしょう。……これ以上は蛇足ですね。もっとも、どんな感想も蛇足だとわたしは思っているのですが。
- atsuchan69 
- 本田憲嵩 
- そらの珊瑚 
---2024/06/02 09:37追記---
常々私が蝶に対して感じていることを文字によって具現化されたように感じました。
- 夏井椋也 
 
作者より:
 レタス さんへ

 お読みくださってポイントを、どうもありがとうございます!(^^)
 もうちょっと……最終連、なんとかならないかなぁ……と思案中です。
---2024/05/31 13:14追記---

 ヒロセマコト さんへ

 お読みいただきましてポイントを、どうもありがとうございます!
 大変すみませんm(_ _)m 最終連を推敲して変更なっています。(・・;)
---2024/06/01 11:59追記---

 おぼろん さんへ

 お読みくださりポイントと長い批評をお寄せいただきまして、どうもありがとうございます。m(_ _)m
 この「仏蝶」というネーミングは、近江詩人会の会長さんが、産み出されました。その作品から感化されて、実際に目にした遠い昔の光景を思い出し創作致しました。
 キャンパスの中庭を夏の突風に煽られながら、若人たちの息づかいに溶けこんで歩み行く学長の姿。第四連目の具体性ある表現が、これに相当します。
 この作品も先の「落花」と同じく、詩としては第一連の一行目が、全てであります。
 最初は、「黄袈裟」に注釈を添えて「われら」の化身としてのイメージを重ね、最終連を

  それは天地の区別もつかない彼方の遠い声
  夏だから きっと
  アゲハも貪欲な輝きをおびていよう

 で、締めようとしたのですが……。大変迷いまして、違和感の無い現在の原稿に改めました。

 おぼろんさんの、おっしゃる通りで、初稿から、全体に危うく何度も連変えをしました。後半へ行くほど危なっかしい筆の運びでありました。(^^;; 自分でも、よく破錠せず一編としてまとめたな、と。
なんとか作品になった段階の、ちょっと惜しい思いがあります。
 テーマ性へのアクセントが弱いかな?詩語でありますオブジェの面白味を、もっと大らかに描けると良かったのになぁ……と、感じております。


 atsuchan69 さんへ

 本田憲嵩 さんへ

 お読みいただきましてポイントを、どうもありがとうございます!(^^)
   
---2024/06/01 12:59追記---

---2024/06/02 09:39追記---

 そらの珊瑚 さんへ

 お読みいただきましてポイントと、ご感想のコメントをくださって
 とても嬉しいです!^ ^ どうもありがとうございます! 

---2024/06/02 09:44追記---

---2024/06/02 12:06追記---
 夏井椋也 さんへ

 お読みいただきましてポイントを、どうもありがとうございます!(^^)

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