その子供は堕ろされなかった/モリマサ公
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- アラガイs 

この詩は素晴らしいですね。ある場面が浮かんでくる。それは白昼夢のように浮遊感を伴い、次から次へと展開されて、それを逆説だと否定していく語り手との思いが錯綜する。少しまえ、今年のH氏賞を受賞された小野エリカさんの挨拶の言葉と、一部受賞作の朗読を現代詩人会の動画で観ていたのですが、なんなとなく間の取り方、言葉の置き方が似ておられるな、と感じました。けれども。
何事も自分のせいにしてしまう弱いこころの自分と、それを否定しようともがき続ける自分とのこころの葛藤でしょうか。周りのように他人を意識して、他人のせいにしてしまえば楽なのに、それは最大公約数の数の中に割り切りない存在、まみれることもできない社会に対しての自分の弱さでしょう。才能ある方はおられるもので、数読くらいではちょっと掴みきれない。何度でも読まれることに耐え得るいい作品だと思います。

※などと的外れなよけいな事まで書いていますが、~どの分娩台にも子供は堕ろされなかった。あなたの足跡ではなかった。このことは何を意味しているのか妊娠経験のない男性には少し難しい。中絶を意識した良心の呵責からなのか、それとも妊娠を切望して叶えられなかった思いからの失念なのか、むうう、そして、あ、今、と気づくような終わり。女性のそれも既婚者で経験のある方どなたか‥。うむむ、鵜飼千代子さんに解説してもらいたいし‥その気持ちなどと‥放棄してしまうようで、申し訳ないです。


こちらの詩ですね。鵜飼さん。~とは言わず。~とも言わず。この繰り返しの解釈は難しいのですが、私はすごくいい詩だと思うのです。が、何せコメントもポイントも少ない。是非とも女性の方々からの感想を読んでみたいと思うのですが、興味もない。それとも難しくて面倒くさい?どうなのでしょうか。


---2023/09/19 05:45追記---

---2023/09/19 08:39追記---

---2023/09/26 19:09追記---

---2023/09/26 19:17追記---
- atsuchan69 

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