ダウンフォース/ホロウ・シカエルボク
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 朧月夜 
- アラガイs 

だらだらと長いこんなうざい文章を読んで俺になんの益があるのだと考えたら俺は殺人者になるのが一番手っ取り早い。他人を蹴落としてまでのし上がる為政者や金持ちは大勢いる。それができないからだ、とわかっているから詩人と呼ばれる書き手は暗黙の了解を得ようと内省を外に向けて書き綴る。もちろん自己も他人もゴジラやモスラだってそれで得るモノはない。僕はオートバイで200キロ出したこともなければスポーツカーで速度計を振り切るくらいの走りをしたこともないよ。怖がりなんだ。でも必死で抵抗し上昇する風をフロントのサイドから逃がし、後ろのスポイラーで逆に車を押さえつける。そして世渡り上手な奴は強い風の力を逆に利用する。僕ははきみの横に乗って悲鳴を挙げるだろう。止めてくれ!もう降ろしてくれ! と。そうだ。そうなんだ。普通車がダラダラと一般道を駆けるように、詩人たちに道を開けるのは貧乏臭い輩だけなのだ。天国へ向かう道、地獄へ向かう道はあるのか? その解答を用意しないまま世渡り上手な犯罪者どもは高速道路を駆けていく。ああ、この不渡りな世の中で、誰か誰かこの俺に一億を用意してくれ。さすれば答えは出るだろう。間違ってもそうはならないと確信する。
愛車は風とともに去りぬ。なんてことには絶対にならないのだ。
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作者より:
〇おぼろんさん、ありがとう。

〇アラガイsさん

スピードを恐れるのはきっと、その先にあるだろう対価のことをどこかで考え続けているせいだろう、解答なんかどうせ死ぬ間際にしかわからない、いや、その時にだってわからないままかもしれない、人の世がこれだけダラダラと続いているのは、そんな人生が繰り返されているせいなのかもしれないね。知ったこっちゃねえ、俺はアクセルを踏む、脳が煙を上げ始めたらもしかして人生で最高の快感なのかもしれないな、なんて考えながらね。

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