浮遊/ホロウ・シカエルボク
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- たからじま 
- アラガイs 
一連のくるくる くるくるとか目眩を表すような動作の入りは流石に上手い。この動作は傷口を舐め取るように感情を露呈する。きみは言う。「俺はヒトゴロシにはならなかった」 そしてこの目眩に浮かぶ光の内部を思い出している。確かに希望はあったのだ。しかしその光をみつめる眼差しは未だみえてはこない「俺はきっと時間を無駄にしている」と。
「今はもう存在しない…」場面は現在形に展開され、きみは画面を眺めながらそのみえない光の旅を巡る。自分の影を追いかけながら、思いは過去へと墜ちてゆく。眠れないのは何故だ。理由を探る旅だ。しかし受け入れる理由さえきみは否定する。理由などない。これは社会という制御されたシステムに於ける唯一完全な機能に過ぎないのだと。 その内部の全てを掌握する電翅。潜む鳥は必ず何処かにいるはずだ。しかし、もうどうでもいいことだ。俺は静かに眼を閉じていたい。

読み解いていけば目眩する感覚が光と影に分かれて置かれているのがわかります。この眩惑した感覚から感情の瑕疵を表現するのは流石にお上手ですよ。でも、なんかものたりんなんやね。 珍しく独白に改行や空間を取り入れている作り。でも空間を受け入れるならやはり時間も意識してイメージはさせてほしいな。明るい画面の中の独白は、暗く寂しすぎるよ。 眩惑しながら鮮やかな画面に向かう姿だけじゃなくてね。光溢れた海を、空をみつめる過去のきみ(話者)の姿を少しはイメージしたいよ。






 
作者より:
たからじまさん○ありがとう。

アラガイさん○これはもう、なんといいますか、手慣らしみたいなもんで…
これ以上も以下も無いというか、
自分的にはなんの手ごたえも無いものだったんだけど、たまには
こういうのアップしてみるのもいいかななんて気紛れで上げてみたのです。
真摯な感想いただいて、なんだか申し訳ないという気持ちです(;´∀`)

戻る Home
コメント更新ログ