ぐしゃぐしゃに食い散らかす — Meatlocker —/ホロウ・シカエルボク
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- こひもともひこ 
- ただのみきや 
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- アラガイs
媚売ってまでポエ好きなお人に好かれようと美味甘口で飾ることもないよね。陶酔感。ホロウ節は人によって好き嫌いが別れるだろうな 。そんな気がしますね。
自意識という限られた狭い枠の中で純度濃厚な言葉を詰め込んでいく手法。言葉は核の中で燃焼され、分裂するというよりも昇華されずにいつまでもエネルギーで留まっているんだ。つまり意識は内層の磁場の中で融合し、タイトルのようにひとつの得体の知れない化け物を作り出す。それは文全体が比喩化されてしまう。無意識によって吐き出され意識は磁場に溜まり燃え続ける。もちろん一人称で書かれた内奥の陶酔は高密度のまま共有され着地するわけだけど、弱点があるならそこにあるのような気もします。不調和な叫びは完全燃焼されないまま語りは弧をを引き連れて自然と終息へ向かう。予定調和なんてつまらない言い方はしたくないけど、本人の構想が固まっているだけに意識されない力が自然にまとめようとする方向へ傾いてしまう。まとめるのが上手いだけに読みはじめるとなんとなく着地点が読めてしまう。これはたぶん書き慣れた人にはよくあることで、術のない僕にもよくある癖です。
書いた本人も驚いて嘔吐したくなるくらい、たまには読み手の構想を裏切ってほしいかな。言うのは簡単だけどね。
※これさぁ。後で気づいてもう一度読んでみたら具体的なイメージは翅を得たカブトガニだね。たくさんの気持ちわるい手足でぐしゃぐしゃに雑念を食い散らかして、永遠に青い血の中でのたうちまわるんだ。脱皮を繰り返しながらね。
しかしこの閉じられた叫びは凄いな。葛藤の像を巨大なオブジェのように描き出している。振り返ると作者の意識もしていないところで読み手は思い込みもしてみたくなるのだから、やっぱりテクニック的にも優れた語りには違いないんだよ。(ごめんね、悪気はないんだけどポイント欄よりこっちの方が書き込み易くて(笑))※読み直すと本当に下手な批評で書いてる。あまりにも説明が不足しているので付け足しています。


 
作者より:
PIGGY IN THE MIRRORさん 
こひもともひこさん 
ただのみきやさん

ありがとうございます。

アラガイさん … 僕は、予定調和って言われるの、わりと好きなんですよ。
そういう感想を言ってくれる人の中には
「ホロウ・シカエルボクのスタイル」というものが
ちゃんと浸透しているということだから。
ただまあ、裏切り云々について言うなら、そこにはあんまり、ほとんど興味がなく。
てのは、詩って僕にとっては投げっぱなしで書くべきものなので。
地震計みたいなものと言えばいいかな、その時の状態を記録していく、という。
だから、自然になんか裏切るような要素があれば出てくるし、無ければいつもの、って。
でももちろん、そういった感想もありがたく頂戴しますし、
(たまにはそういうことやってみようかな)なんてときも出てくるかもしれない。
でもそのためには書かない。
でもね、書きながら吐きそうなくらい自分の詩に裏切られたこと、二回くらいありますね。
ポイントありでもなしでも、否定でも肯定でも、僕は気にしないです。
自由に感想もらえたら嬉しいです。
(^J^)

そうか、殻っていうのは葛藤の具現化なのだな、と感想拝見して再確認してみたり。
まあ、概念的な具現化っていうか、そういう不思議なラインだけど。

ただねえ、六月って毎年モチベーションは低いんですよ。詩のネタにもしたことある(笑)
だからもしかしたらこの詩にも、そういう隙があるんだろうな、
なんて個人的には思ったりもします。

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