海に還った祖母に捧ぐ /服部 剛
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- るるりら 
わたし自身 わたしと血のつながりのある人は海辺に育った人なので 亡くなると海に還るという感覚がつよいので 沁みました。ホットレモンすら 私自身が おくった体験の時と符号するので なおさらでした。心よりお悔やみを申し上げます。
- フミタケ 
僕の祖母も十代のとき両親を亡くしたために、たいへんな苦労して、女手一つで幼い妹弟たちを支えて生きてきた人で、なくなってから一年が経ちました。
「いつまでも手を振って」や、祖母がいた施設を見る時の感じは自分の経験ととても重なりました。
ひとつの時代、ひとつの空そのもののようなかけがえのない人。
心よりお悔やみ申し上げます。
- rabbitfighter 
- 北村 守通 
- こしごえ 
- 長元坊 
- 渡 ひろこ 
- kauzak 
- 夏野雨 
- 銀猫 
- 北大路京介 
- あおば 
- ふるる 
大切な想いをありがとうございます
- 西日 茜 
- アヅサ 
- オイタル 
- 小川 葉 
 
ばっぱが死んだよ
連絡がはいって
いくつかの列車を乗り継いで
たどりついた実家の居間のテーブルに
イクラの寿司があった

食べていい?
誰もこたえないので勝手に食べた
掌もあわせないで
いつもみたいに
ばっぱが生きていて
いちばん奥の部屋からのそのそと
いつもやってきて

やってくるに
ちがいないのにやってこない
そこではじめて
ばっぱが死んだことを
にわかに
信じはじめていた

思い出といえばあの日
今日とおなじようにテーブルにあった
イクラの寿司がおいしかったこと
この人生でいちばん
のそのそと
奥の部屋からやってきたならば
二貫あるうちの一貫を
ばっぱ、おいしいよ、たべれ、と言って
あなたに与えたかったんだよ、ばっぱ

それなのに
どうして今日が
たまたま今日が
あらかじめ今日が
今日だったのだろう
ということなのかもしれないけれど

それにしても、ばっぱ
あのテーブルに残っていた
イクラの寿司を
ふたりして食べたかったんだよ

あなたに与えたかったんだよ、ばっぱ
あなたが僕に、与えてくれたように
 
- 大村 浩一 
- たちばなまこと 
- 恋月 ぴの 
- 生田 稔 
- 池中茉莉花 
- 前田ふむふむ 
- norif 
- 長谷川智子 
- さとう 星子 
なにかがこみあげてきました
- さくら 
- 月下美人 
ご冥福をお祈りします。
- 《81》柴田望 
- プル式 
- 緋月 衣瑠香 
- 望月 ゆき 
- 森の猫 
つっと涙がこぼれました。

逝ってしまったひとは、いつまでもこの胸に・・
- オリーヴ 
- 壮佑 

訂正履歴:
何ヶ所か推敲しました。 09-1-26 1:21

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