作者より：

石畑さん、ありがとうございます。
なんでもない休日、仕事の帰り道、すいこまれるように、神社の階段を登ってました。
僕より先に登る人、階段ですれ違う人たちはまばらで、まるでこの世ではないどこか別な世界の人のように無口で、透き通ってる気がしました。
本堂の手前、階段の両側に、近所の女子中学生でしょうか、スカートを全開にして座ってます。僕は彼女らを石獅子と見間違えていたし、女子中学生たちも僕を石を見るように無関心でスカートもそのままだったので、やはりここはこの世ではない別な世界かもしれないと思ったのでした。
それでも彼女ら、石獅子たちは、日ごろの悩みやたわいのない話題を、僕が手をたたきお祈りしてるその後ろで、まるで人のように話してるのでした。
なんだか、この世でもこの世でないところでも、人は盲目で、無力で、曖昧な透明さの中にいるのだと、石畑さんのコメントに合わせるようですが、そんな気がしました。
祈ることももしかしたら勘違いなのかもしれないとも思いました。
---2008/08/03 01:23追記---