作者より:
テーマが扉だったので、今回は自分が「扉」になってみました。
m.qui さんの同人詩誌に寄せた小文でも触れましたが、三浦雅士のある講演会で、
詩はシャーマニズムだという話を聞きました。要旨は「人間以外のものになって視
点を変えることで新しい詩的イメージの世界が現れる」といったもので、以来なに
かにつけ「何かになってみる」事を詩の中で試しています。
とは言えその先で、話を身近な具象性に下ろすアイデアが出ずに苦労しました。
自分が身に付けているお守りがヒントになって、ようやく展開できました。
このところ情に訴えるような詩ばかり書いているので、そろそろドライで論理的
な作品も書いてみたい、と思っています。
ともさん、渡部雅士さん、noriさん、北村守通さん、石瀬琳々さん、
渡 ひろこさん、モリマサ公さん、 kauzakさん、桜ヶ丘さん、
緑川 ぴのさん、風渚 凛さん、乱太郎さん、北大路 京介さん、
ベンジャミンさん、春渡 あきさん、ジョンジー・ジョーさん、
ポイント下さった皆さん、ありがとうございます。
>>北村 守通 さん
#電報を読んでいるようで、別離の時間と距離を感じさせられました。
#所々にちりばめられたひらがなについてもう少し読み込んでみたいと思います。
ひらがなで書いて維持できない詩だ、とは思わなかったけれど。日常的な会話の
言語から離したほうが、却って受け入れ易くなると感じて、カタカナ表記としまし
た。ひらがなの地名は戦史的なイメージから連想しています。表題もそこに引っ掛
けてある。紙屋町は拙作「降霊」のT字型の橋のそばの地名。「裏返シノママ戻ラ
ナイ名札」は炭鉱の坑口からの連想です。
---2008/07/18 12:05追記---