懺悔/atsuchan69
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 恋月 ぴの 
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- 狩心
この作品を読み終えた時に、僕が思ったことは、
「語り」としての詩ではなくて、「描写」としての詩が読みたいと思いました。
例えば、
>いつしか僕は、罪と名声との関わりを紐解く・・・・ 〜 むしろ裸の身ひとつに価値が在るのだ
この中で語られている事を語るだけでなく、
実際に、その場やその具体例などを描写してPLAY(再生)して、見せて欲しいという欲求です。
告白としての価値はあると思いましたが、僕は疑似体験したいと思いました。

Re:「半殺し程度なら数多くあります」。。
折角そのような熱い体験がお有りならば、それを作品にぶち込むのも一つの手じゃないでしょうか。おもしろそうですよ。
この作品はこの作品で成立していますので、いつか別の作品にて、
そこらへんの半殺しを一読者として疑似体験してみたいものです。
 
作者より:
緑川 ぴのさま、あなたに見せてしまった僕の痛み。

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孤高に煌く詩人。狩心さま、心優しきコメントをありがとうございます。
この詩に足りないのは、たぶんマーラーの曲です。そしてこの詩の【核】に、反宗教、反イデオロギーがあります。そして作者は【神】ではなく、読者へ向けて懺悔しました。蛇足ながら、僕は人をあやめたことは未だなく、半殺し程度なら数多くあります。

---2007/04/22 02:49追記---

――深緋の地平線(18禁) /atsuchan69――

赤く点る、【Power justice 】の文字。
派手な電飾の小型飛行船が
ようやく明けたばかりの空に低く浮かび、
腑抜けた男の声で「モーイーカイ」を繰り返す

僅かに光沢を残した廃墟のビルの
外壁に映るのは薔薇色の空。
剥げ落ちた皮一枚、
惨めな弱者たちの背中を
間断なく、殺戮の恐怖が襲う

やがて舞い降りるヘリたち
足元の瓦礫を吹きさらう、RAH-66 コマンチ
ローターの傍若無人な旋風(つむじ)が湧起る
爆破され、フラットにされた地上をさらに進む、
火炎放射するゲーマーと首のない犬(ビッグドッグ)
げらげらと笑う、男性と思しき老人を燃やし
生存者は、女、子供の区別なく射殺された

かつて巷で行なわれた弱者同士の苛めなど
神々の前では、耳掻き一杯ほどの非道にもすぎない
私は、平然と女の首を切り落とし
まだ怯えているモヒカン刈りの若者にそれを与え
「××××」と云った。そして従わないため
鼻腔に銃口を宛がうと、弾を数発撃った

貧乏なネイティブ・ジャパニーズは
燃え残ったクルマや家屋、
既に照準に入ったコンビニの店舗等に身を隠し
この素晴らしくリアルな鬼ごっこに
「マーダダヨー」を繰り返す・・・・

よし、次はナパーム爆撃だ!
私は胸のポケットから携帯電話を取り出し、
上海に住む友人に連絡を入れる――
「今、東京・・・・葛飾のあたり。
もちろん、サイコーに愉しんでいるヨ
近々、渋谷も全域エリアに入るらしい。
うん、そのうち一緒に遊ぼう


---2007/08/09 17:19追記---

東堂ジェシカさま、あなたに見せてしまった僕の痛み。

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