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夏美かをるさんのコメント
4連目までは、まるでのどかな田舎の駅の風景のようだったのに、5連目で電車が飛び込んでくると共に、がらりと雰囲気が変わって、“殺気”“轟音””猛進”“危険”“死”という、ものものしい一連の言葉が並び、読者を圧倒します。松岡さんの詩にはこのような驚きを伴うものが多いですね。予想もつかない展開も、松岡さんの詩の醍醐味です。それでいて、いつもちゃんと〆は〆でうまく抑えているので、尻切れトンボ的なオチにならないのも、松岡さんの才能がある故ですね。この詩を読んで、“快速電車になんか、乗るか!”と思いました。あんなに早く進んだら、きっと見るべきものを色々見逃していると思います。