心の難解さへと向かう試み/岡部淳太郎
るるりらさんのコメント
わたし自身の心自体は、すこしも難解なんかではなく、いたって単純なものしか核にないと感じています。人様の詩を読ませていただいても、その詩の核に そこぬけの青空のようなものが 描かれているとき 私はその詩を美しいと感じます。そんな詩に触れたとき読者の私は 心が はばたくのも感じます。そんな詩は自立して美しく、読み手を救ってくれるのです。それはあたかも鳥の羽の内実は空洞なのと似ています。内実が からっぽで がらんどうなのです。

詩作することによて 救われたがっている詩は多くあるし、書き手がすくわれたがっているのだから 救われるといいなと 読ませていただいていつも思います。けれど、本人は心の難解さに立ち向かっているつもりで、よりよく生きる希望に向かっているベクトルと逆のベクトルに進むことがあると私は思います。

私の心は稚拙で単純です。正直であることをおそれずにいようと思いました。性根の座った文章で 肥やしになりそうです。そういう意味で 慈しむに値する文章だと思いました、しかし 難解さから逃げる人にも 幸があるかもしれませんよ。