ペーパームーン/もとこ
たこすけさんのコメント


It is only the paper moon
ジャズのポピュラーなナンバーとしても有名ですが、
誰かの愛というやつがないと
すべては見せかけ以上のものにはなりはしない。
もし、逆にあれば、見せかけだって立派な紙の月になるという歌詞でしたっけ。正確じゃなくてごめんなさい。

愛(ではないかもしれませんが)が母のむきだしのエゴを込められているとき


しわくちゃの心に育つ。
パッチワークのようにつぎはぎではない。
ばらばらのものがひとつになるといったことではなく
原型をとどめないほど、しわくちゃなのだ。時には引き裂かれた。
くしゃくしゃになった画用紙をのばすせば、そこにかかれてあるであろう母の言葉がさ迷わせる。
そしてまたくしゃくしゃにする。
一生懸命伸ばしてもひろげても逃げられない。
そして、逃げられないのだけではない。
母の像を、もしくは父の像を追い求めてしまうのでしょうか。
理想だけでなく、憎しみと、ここにはかかれていなかったほんのときおりの優しさや、子にとっては切りにくい厄介な母の教育義務の施し。

そんなときに、見せかけだってよかったから
ちゃんとした母のまなざしがあれば
最初の2連にさい悩まされる苦労をあじあわなくてもすんだのに
という怨みを感じる読みごたえのある作品でした。