こんなアリエルも有り得る/るるりら
黒髪さんのコメント
海でなく膿である世界というのは、経験からくる覚悟がなければ生きられないところだと思います。そんな気持ちと環境であっても美しい詩と言葉を持っているアリエルは、結局のところ海から生まれ、海をも超えた心を持ったと言ってもいいのではないでしょうか。そのような自分を生きられるような人は尊敬に値すると思います。全体である海、膿が全体である世界をるるりらさんは創造し、生きるアリエルとは、この世の人魚でしょう。現代に強く生きられる人魚、愛の後でもはや求めなくて言葉によってのみ生きるとは、全ての存在に対しての自己の愛を持って体現して共にいるということだと思います。膿の中で孤独ではない人魚≠人間。人間であってもはや人間ではない。生まれ変わって変態したのだと感じます。