吉祥/治
瀬戸内海さんのコメント
こんばんは、瀬戸内海です。
感想と批評を書かせていただきます。

赤と白が対照的に描かれていて、どちらを食すのも「悦び」というのが何とも食欲をそそりますね。特に両連の二行目三行目の表現は「なるほど!」と思いました。
ただ、赤と白で対照に表現されていたところの最後に「紫」が頭で入っているので、私個人の感性でありますが、そこが気になりました。
短い詩なので、より対照的に詩を見せる方法があるのではないかと感じます。が、短い詩故の手の加え辛さがあると思いますし、これ以上長くなるとこの詩の美しさが損なわれてしまうような気がして何とも表現できないもどかしさがあります。
例えば文字数や、同じ漢字の位置など、遊び心と手を更に加えるとより良い詩になるのではないかという印象です。

行間が読むリズムを遅くしてあり、一つ一つの動作がスローモーションのように再生されて、より美味しさを、そして妖艶さを感じました。
美味しい西瓜を、美味しそうに食べる。見ている人も食べたくなる。
西瓜が好きな人だからこそ書ける詩だと、感動しました。

ちなみに、私が一番食べたいと思う西瓜は「太陽すいか」です。どうでもいいですね。
治さんは「吉祥」をもしかして育ててらっしゃるのでしょうか。
詩から「西瓜が好き!」というのがよく伝わってきました。夏が待ち遠しいですね^-^*