詩が沈黙する時/岡部淳太郎
ふるるさんのコメント
読んで思いましたことを。
詩が分かる人、分からない人、という分けがこの世にはあって、分かる人は、教えられなくても分かってしまう。多分、「普通の言語」ではあらわせない「何か」を見てしまった人、死や孤独の深い深い穴を覗き込んでしまった人は、(それを知らずにすんでいる大多数の)「普通の言語」や「普通の人々」との深い溝や違いを感じながら生きることをしなければならず、その救いの一つが、「詩という言語」なのかもしれない、と思いました。それが必要でない人にとっては、詩は宇宙人の言葉のように思えるかもしれません。宇宙人の言葉で、いくら分かりやすい日常の言葉をしゃべっても、そのあらわそうとするところはやはり、理解されないのかも。
誰でも、いつ詩が必要になる時がくるか分からないから、詩は存在し続け、人々を救い続けなければならない、と思います。