川岸/山中 烏流
しろうさんのコメント
うつくしい七行です。
描かれなかったものに想像力を働かされます。
川の流れるさらさらとした音。
上を見上げたりしながらゆっくりと歩く人々の気配。
冷たいけれど柔らかく吹いている夜風。

そんな風景に囲まれながら、
ぼんやりと佇んでいた話者がジャメヴを覚える一瞬。

舞い落ちる一枚のさくらの花びら。