たもつ『父の献立』鑑賞 /室町 礼洗貝新さんのコメント
この鑑賞姿勢でいいと思う。
人間個人的な根のある苦しみは、
本当のところ誰にもわからない。
わかろうとして、
理解したつもりになっているだけでしょう。
子供の居ないわたしには、
子育ての辛さ苦しみが、
本当のところわからない。
なので、
当てつけに人前でわが子を怒鳴り散らす、
そんな母親を見れば殴ってやりたくなる。
年老いた親の介護には労苦が伴います。
そうした経験を踏みながら
子育てしてくれた親の有り難さも理解できてくる。
失ってしまえば、
残るのは自責の念だけですね。
あの詩(父の献立)も
そういう感情がよく表されていると思います。