しょうめいたん/あらい
あらいさんのコメント
エロさは考えていなかったので意外なコメントでしたが、読み返してみれば確かに身体的な感覚や触感的な素材が多いことに驚きました。気づきをありがとうございます。

自分の詩は、書かれている言葉の意味や理解の枠で捉えることが難しく、だからこそ「調子よく読めるか」「リズムとして心地よいか」を気にしています。けれど、書かれた言葉自体はゆらぎだらけで、どこか不明瞭で、気持ち悪いくらいに揺れている。結局のところ、いかに読み手を放さないか——それをいつも考えているように思います。音楽とは身を委ねるものですから、言葉の意味から切り離されたメロディとしても楽しんでいただけたら嬉しいです。音楽批評としての視点をいただき、ありがとうございました。

見つめれば見つめるほどズレていく——確かにその感覚を書いているのだと思います。だから読み手としては、一点を決めてそこから放射線状に点と線を結ぶような読みが必要になる。実際、皆さんそれぞれ違う切り口で読んでくださっていて、作者としてとても嬉しいです。どうやら、意図や構造まで感じ取ってくださっているようで驚いています。私自身、読み手は言葉の意味を解き、自由に読解できるようにと思って書いていますが、読み手の方々のほうが、私以上に見て感じてくださっているのだと気づかされます。詩というものは本当に「わからない」。でも、わからないからこそ面白いのですね。改めてそう感じました。

精進します。たのしくね。
お読みくださり、ありがとうございました。