聞こえない風の音が、永遠に鳴り続けてて/由比良 倖
鵜飼千代子さんのコメント
倖くん、こんにちは。拝読しました。
推敲が足りないとおっしゃいますが疾走感がありますね。短距離走の速度でマラソンする人に伴走して息切れする感じ。
気付いた部分を書きますね。冒頭の「あなた」は、次の連の「僕」ですよね。「あなた」は抜いてしまった方が、冒頭の文と次の連との馴染みがいいように感じました。お姉さまがごみ箱に煙草の箱を捨てる様子、ポテチのパッケージを4つ折りにして捨てるなど、人物が丁寧に描かれていると思いました。
また、テーブルの上の冷たい缶の飲み物が汗をかき、残した水たまりがあるながら、次のシーンでは缶の黒ビールをグラスに注いで飲んでいる。最初に缶の飲み物を飲む時にコースターあるいはキッチンペーパーを4つ折りにしたのをコースターの代用とか考えなかったのか。「僕」は姉さまの失敗探しをしているようには見えないけれど、見てしまったら気になるからテーブル拭いてから退席しようか?とは、思いますね。ただ、女性あるあるの「もっと私を見て!」アピールかもしれないし、少し散らかった感じの今は、伏線を敷いているただ中かもしれないですから、続きがあるという事ですし、今の文章を推敲でがっつり削除でなく、伏線回収も気に掛けながら執筆いただきたいと思います。楽しみにしています。