いつでも枕がそこにあるとは限らない/ホロウ・シカエルボク朧月夜さんのコメント
Youtubeの「やってやろうか詐欺」も拝見させていただきましたが、この詩も「やってやろうか詐欺」も、「精神的イケオジ」の表現になっていると言いますか、ホロウ・シカエルボクさんの初期の詩をあまり読んでおらず、その姿勢の変遷について今一把握しきれていないのですが、去年から心境の変化があると以前のコメントでおっしゃっていたように、より自然体で言葉が表れてきているのでしょうか? ……話題は変わって「やってやろうか詐欺」についてですが、若者を罵倒するのは今では時代遅れですから、逆に「いいぞもっとやれ」とも思うのです。そこにあるのは、CDに比したアナログ・レコードの良さのような、「古さによる良さ」ではなく「異質であることによる良さ」です。この詩にもそうしたレトロ調がエッセンスとして表れているように思います。ただ、「いつでも枕がそこにあるとは限らない」というタイトルが伏線回収のように文章の途中に表れてくるのは、現代的(今風)であるように感じます。タイトルから書いていったか、書いた後でタイトルをつけたか、と考えてみると興味深いですね。「グルーピー」とか「ピンク・フロイドの映画」とか、明らかに今の若者には分からないような言葉が出てきつつ、それが時代遅れとは感じさせずに表現のなかに溶け込んでいるのは、詩的な才能のなせる技でしょうか。ただ、やはり、このごろは以前と比べると柔らかな調子になってきているように思い、それが良い変化なのか、そうでないのか(多分ご自身でそう考えていらっしゃるように良い変化だろうと思うのですが)、少し戸惑うものなのです。この詩の詩想(ポエジー)については、まあ、云々するだけ無粋ですね。ストーリーを追うだけで満足するのであれば、小説を読んだほうがよほど有意義ですし。感想になっていないような感想ですみません。
追記。ホロウ・シカエルボクさんの作品群の体系的な把握がまだ出来ておらず、長い批評を書きたいと思いつつ二の足を踏んでいるのですが、その都度短文の批評を書かせていただいてもよろしかったでしょうか。投稿してからの事後承諾になると思うのですが。出来ればご考慮いただければと思います。
返信をありがとうございます。なるほどと思いました。ひとことダイアリーを遡って読んで、ホロウ・シカエルボクさんはかなり繊細な性格の方なのでは? という思いを強くしています。コメントが長くなりそうな時には批評として別に書かせていただきますね。
---2024/03/10 15:27追記---