地層と人/道草次郎鵜飼千代子さんのコメント
「山路きて何やらゆかしすみれ草/松尾芭蕉」
それから、何百年経った足元にも すみれが寄り添っている豊かさに和みます。
---2021/03/10 12:34追記---
わたしは中学の図書室でゲーテの詩「すみれ」に出会いました。訳者はわからないのですが、その詩でも踏まれていた。ゲーテに「踏みつけた」と書かれ何百年後に道草次郎さんにも「踏む」と書かれすみれは永遠の悲劇のヒロインのようですが、名前からして酷い言われような小さな水色の花を咲かせる「オオイヌノフグリ」に比べたら、不動の地位を確立しているように思います。上から目線で書かれて何百年の「すみれ」。涼しい顔をしてすっと咲く立ち姿がまた、身を寄せたくなる「小さなヒロイン」と羨望の対象になるのかもしれません。ゲーテの「すみれ」は♂ヒーローですが。(--;)