陽だまり/本田憲嵩
動坂昇さんのコメント
やはり全体的に読んでいるこちらが恥ずかしくなるような表現が散見されるのですが、しかしそれでも「切りそろえられて強調されたおかっぱ/のうなじ、森の小径で縫うようにうつろう黄色いニ匹の蝶々、また/そのような視線、そそがれる陽だまりのなか、たしかにつないだ手/と手。」という畳みかけの部分には若干の可能性を感じます。ここにもっと回転するようなリズムの緩急があれば、それこそ「レコードを回して」の部分がもっと生きたのかもと思います。期待します。