サリンジャーとドストエフスキー (現代小説と近代小説の断絶について)/yamadahifumiまーつんさんのコメント
夢と現実。思考と肉体、意識と存在。
形なきものは膨れ上がり、
形あるものは擦り減っていく。
メディアのもたらす知識をまぶし、
思考という名のかまどで焼けば、個人の意識はパン粉のように膨らむ。
それを食べることで自我は肥えるが、座して動かない肉体は駆け足で老いていく。
卑小な存在を大きくする為には、゛意識゛に基づいた゛行動゛かな、と思います。
物語は経験の代理にはならないが、
その超えられない境界に足をかけようとする想いに、
物書きの偉大さは宿るのかもしれない。
良いものを読ませてもらいました。