岸田劉生「写実論」を読み解いて考える、批評とは何か/中川達矢
中川達矢さんのコメント
皆様のコメントを見て、まず、書いてよかったと思えること、感謝を申し上げます。

まとめてコメント返しする形になりますが、
問題提起、写実についての考えが皆様と違うみたいです…。
いや、今となってはある程度解消できたのですが、
正直、僕は写実的絵画より、シュールレアリスムやキュビズムが大好きで、
あの意味のわからなさが好きなのです。
これも若気の至りでしょうか。

ただ、詩もそうですが、
多種多様な作品に対して、批評できる目や耳を持つことは素晴らしいことであると思っており、
あれが好き、これが好き、ではなく、
あれのよさはこう、これのよさはこう、と様々な批評の言葉を持つことを普段から意識しています。

写実の問題は、詩にも言えることであると思います。
詩にも現実をうつしとる側面があれば、虚構を描く側面もある。
作品となれば、その両者は一体となり、その区別は関係ないのかもしれないですが、
少なくとも、ここにいる私たちは鑑賞者としてではなく、
創作者としても作品に関わっており、
現実とどう付き合うか、
そして、それをどのように作品に反映させていくか、という問題は、
創作者に付き物であると言えるのではないでしょうか。

これで終わりにせず、写実の問題についてはいろいろと考えていきたいです。

N.K.さんの問いにお応えするならば、
写実論は大正時代前後に書かれたものです。
(ちゃんと調べればわかることですが、手元に資料がないので…、すいません)


改めて、
皆様からコメントを頂けたことに感謝いたします。