僕及びheのHELLO!という挨拶/赤青黄Lucyさんのコメント
素晴らしい。読んでいて胸が苦しくなりましたが、それは拒否反応ではありませんでした。金魚の死という現実をもてあましつつ、関わってしまったものとしての感傷でもなく、身勝手な割りきりでもなく(一体誰が本当の意味で、死を割り切ったり処理したりできたのでしょう)、ひたすらじっと向き合う姿勢に、心を揺さぶられました。夢の中で、「ここは僕の海だ。君の海じゃない。ここは僕の夢だ。君の夢じゃない。」という表現に特に惹かれました。また、金魚の光る鱗、要所要所に挿まれる死んだ者と交わす挨拶の言葉も効果的で、秀逸と思いました。心に残る作品をありがとうございます。タイトルもいいと思いました。