わたしも　詩人とは　あまり呼ばれたくないです。
ただ理由はちがっていて、ざっくり　知らない会ったこともない方々といっしょに適当に　悪く言われることがあるからです。

美しいものを美しいと　醜いものを醜いというのが詩人という定義なら
詩人でありたいです。原発が嫌だから原発が嫌だというのが詩人なら
私は詩人でありたいです。でも詩人である前に　私は人なので　人として
どう生きてきたかという理由で　それらの気持ちを持っています。たとえば　私の父は原発で働いていた。たとえば　私は広島で育った。
さまざまな理由を　すりあわせて　嫌いだという。嫌いだとしか言えない。
できることしかできない。　詩人でないというだけで　なにかを成すことができたと錯覚するのも　おかしいのでは？

詩人が花のようであるなら　私は詩人でありたいです。
花が咲くには　さまざまなことが必要だった。
水も吸わず　太陽もあびず　つぼみも経験せず　咲く花なんてないです。

わたしも詩人と呼ばれるのは　好きではないけれど、
ほんとうの詩人は、人を愛し　生に真摯なのだと思います。
傷つけたいと思ってないのに　傷つけてつまう痛みを　知っている人だと　私は信じます。