吉本隆明『芸術言語論』概説/石川敬大ぽりせつさんのコメント
文章終盤
>言ってしまえば芸術は〜
>否定することもできない」
共感致します。
分かりやすい例が、スポーツや民芸に宿る美ですね。
客体のないところに芸術は自ずと現れます。
>「近代初期見方(価値観)〜
>現代においても同じだ。
ここには異論があります。
時代は自己表出に「疲れた」のだと考えます。
なぜなら悪意ある言葉より、それを意図しない言葉の方が
人を深く傷つける場合があるように
芸術は決して常に安心安全と親しい訳ではないからです。
美とは必ずしも、綺麗、
心地よいとは同義ではないのです。
しかし疲れがいずれ癒えるのも自然なことです。
この時代も時代そのものの「自己表出」によって
失った価値観をやがて取り戻すだろうと考えています。