詩とイメージ  −萩原朔太郎 蛙の死−/リーフレイン
「ま」の字さんのコメント
 名作中の名作、ですね。

 この詩の中に出てくる「月」は、「血」「病的なもの」「敏感すぎる感覚」などと親和する、西洋風の「月」だと個人的には思っていて、そういう西洋の「月」を受け入れる素地が、当時の日本にもあったんだなあ、まあ、日本の古い伝統中の月だって男性的・論理的なものの象徴とはいえないので、つながる部分はあるか。などと昔考えたことを思い出しました。今回読んでみて「まるくなって」と呼応が無いでも無いナ、「子供」ってのも正体がはっきりしないんだが何か原初的なもの、ということで「月」イメージと多少縁があるかも、と思ったり。

 前半の「詩が分かる、分からない」の話も良かったです。