僕はこの前、仕事帰りに小山駅で、道を尋ねてきた外人と少し話したのだけど、相手は神父さんで、僕は職業名乗ってたんで彼に「子供たちのなかで神を信じる人はいますか？」と聞かれて、僕は「神様を信じてるか知らないけれど僕を信じている子供はたくさんいるよ」と答えたら、神父さんすげー笑ってから「あなたは神より子供たちを信じるのですね」とうまい事言ったんだ。だから僕は「神様より子供より、俺は大好きな女の娘を信じる」って言ったら「最高ですね」ってお互い笑い合ったんだ。その時、その場所ー、安っぽい駅ビルの入り口の前でも雨が降ってたし、傘をささない僕ら二人は雨に濡れていたんだよ。別れ際に僕は神父さんに、日本にキリスト教の神様いるの？って聞いたら、「いないから、こっちから会いに行かなくちゃならない」って、答えたんだ。僕は笑ったよ。だって僕ら二人は本当に、会いに行く必要があったのだから。雨に濡れながら、ね。