雨鏡/砂木
木立 悟
さんのコメント
映らないものが映り込んで
ふたつの鏡のはざまで
無数にこだましているのでした。
それは片方の目には重なりで
もう片方の目にはつらなりで
雪のように地をすぎるのでした。