瞳を染めて/atsuchan69
狩心さんのコメント
>痩せた女の狂い叫ぶ姿
>無限への誘い
>躯(むくろ)も輝く

「海」が舞台で、「躯(死体?)」があって、「女」が叫んでて、
「無限」へ誘うイメージに飲み込んでいくようなことを、
もっと具体的に描写して、読者を飲み込んでいっちゃってもいいかなと思いました。
全体的に大人な感じで、僕としては控えめに写りました。
強烈な要素がひしめき合っていて、切り立った崖のような一枚の絵画のような印象も受けました。
感動するような人間ドラマでも、描きようによっては、恐怖や狂気を印象付けられるわけで、
この作品も人間ドラマと戦慄のバランスが重要だなと思いました。
海というモチーフも「生命力」や「希望」と
「無限」や「永遠」や「死」などの印象が一緒に内包されているので、
舞台としては持って来いな感じ(最適)ですね。

Re:
>痩せた女の狂い叫ぶ姿、 & >今は乾涸びて横たわる巨体
と如何なる関連性があるのでしょうか? への返信

一連目を読んで私が思った事は、個人の思いや人々の思い、歴史など、
それら全てが大地(海も含む大地・大自然)に静かに吸収されていくという事、
そして、二連目の女の叫びもまた、同じ事。
したがって私には、一連目も二連目も同じ事が描かれていると思いました。
ただ、二連目は一連目と違って、女はなんだか明確な対象に向けて叫んでいるなとは思いました。
が、呪いの詩が何なのかとか、私には読み取れませんでした。
全体的に、この詩が何が言いたいのかはよく分かりませんというのが正直な所です。

感情を吐き出すことで気持ちを表現するのではなくて、
感情や思いがにじみ出てくるような絵画のような風景を見せられている感覚です。

三連目では、「 無限 」 という言葉を持ち出して、一連目と二連目のことを上手く 「 消化 」 しています。
そして、
>エーゲの匂いに満ちて躯(むくろ)も輝く
と言い、賛美しているように思えます。

四連目では、次の新たな始まりを予感させて、終了です。
「始まり」とは、宇宙または大地に内包されていながら、そこで行われる人間の行為すべてです。