朝が下ってゆく/はな とうどうせいらさんのコメント
なんかあんまり「前向きなわたし」をはなさんの詩の中でみつけたことがなかった(悪い意味ではなく、いつもおだやかでゆるやかなところがはなさんのひとつの持ち味かと思っていた)ので、
>淡くふり注ぐ日々に
>負けないのは
ということばが出てきた時、ちょっとどきっとしました。
凛とした決意が自発的にあるって感じで、はっきりしているけど、ただ負けず嫌いなのとは違う……。
うまく説明できないけど、「若い生命力」を感じました。
(あー、なにこの、校長先生のような、褒め言葉……。)
>からすも
>夕立も
>いつか とおくできしんだせなかも
>みかたにつけたいからだ
>わたしも
>ちいさなこえで
>いまやっと じゅもんを呟く
>うしなったぶんだけ
>また
>朝が 下ってゆくので
こんな美しいことばを吐くひとも、いろんなものを「うしなった」ことがやっぱりあったんだなあと、なんかそういうのに、安堵しつつも、そういう人生の儚さかなしさ、ひとつひとつも糧にして、やっぱりこれからも、生きていってほしいなあとか、思っちゃいました。
淡やかな表現をつむいでいる書き手の人はたくさんいるけど、けっして「ぬるま湯の世界しか知らない」ということとは違うんだなあ。