いく度もあなたを忘れ
出会うたびに恋に落ちる
もう
もうあたらしく
忘れました
はやくわたしに出会ってください
海辺にひらいたからだが潮まみれになって
こまかい
こまかい傷をつくり ....
近くなるほど大きくなって
遠くなるほど小さくなって

思い出は等身大で
現実もまた等身大で

思い出の中に、
思い出の自分はピタリはまる一片の欠片

現実の中に、
現実の自分はピタ ....
 ○○○○
 ○○○○//

 おい
 なんや
 鉄板熱かったな
 たいがいやったで
 最初は温うて気持ちよかってんけどな
 後からたまらんかったな
 けど我慢できへ ....
そのあと
泣きながら話したこと
そのあと
青い空に憧れたこと
そのあと
たんぽぽの綿毛が優しかったこと


きみが傍にいたこと
本のあいだにしまい込んだきもちのこと
故郷という ....
一晩中明かりを灯した
商店街を
滑らかに自転車で走り抜けていくと

にょきにょき電信柱
わさわさ揺れる電線が
いつもより多い気がする

見上げれば
夜のお化粧をした女性たちが
ピチ ....
 全力である
 住職全力による夏のお勤めである
 
 兄弟走り回るドタバタドタギャハハハハッ
 住職気にしない全力にて
 ナムアミダブツナンマイダナマイダー
 ナナナナナマイダー
 
 ....
昨日から ハエさんが 居るんだよねぇ〜
の セリフに

ハエなんかに 
サンなんて 
付けなくって 
イイよ!!

思わず 叫んで しまったのは
昨日から 追いかけっこを しているか ....
すずたん でも すずちゃん でもなく すずこサン
そう呼ばれる時には 必ず 何か有る

だから
朝っぱらから 真面目なトーンで
呼ばないでえ 下さいよぉ

なんて 言う暇も無く 返事をし ....
大切に使ってた
真っ白な皿を割ってしまった
その日夜ふけに
目を閉じて
ぼくの視界を埋め尽くす
たくさんのシャボン玉を真似た
永遠をつかもうと
子供の頃好きだった
虫取り網を持ち出して ....
アパート、贅沢な荷室

惰性の中で想われる 知らない人
知った風に 想われる人

私、贅沢な荷物

腹を空かせ、吹雪を想うひと時
 空は曇り/乱氷帯・ぬかるみ・吹雪・川
語彙と眼球と ....
 いつかむかし
 草原のくにの村に
 ふたりの若者がいた
 ふたりはともだちで
 いつも馬に乗っていた

 信じていた
 俺の駆る
 雄々しい鹿毛こそ
 僕の駆る
 凛々しい栗毛こ ....
亀とは
亀のようにゆっくりなペースで成長中の私の長女
この間9歳になった

その亀
学校以外の場所では
とっても朗らかでおしゃべりなのに
小学校入学以来
教室で全く口を利けない
少人 ....
私がかなしいのは
海が波立つからではない


海が波立っているのは
私がかなしいからではない


あまりに遠いところから注ぐ
あまりにも薄い光を反射して


波がしらのひとつひ ....
ひとことに矮星と言っても、いろいろある。
わたしたちは一生のうちにいったいいくつの幽霊を見つけることができるのだろうか。

従軍経験から言うと、あれは赤色矮星だ。艦隊の音が聞こえて、
懐から出 ....
空を掃きすじ雲を残す
裸木の梢の枝が鳴る季節も
そろそろ終わる
どこまでも抜ける空が
やがて春霞めいてくる

弾けそうななにかの呟きが
聞こえてきそうな気がして
そろそろと吹く風に
 ....
さかのぼる 水晶のような 水滴が
高速バスは雨の中を走ると フロントガラスの水滴が
同じスピードで のぼってゆく
静かな行列が たゆまなく のぼってゆく
そんな様子を何時間 見続けてい ....
マリアは涙を流している
階級のなみだ
金属製の胸には革命の歯車が
コチコチと廻る

フリッツラングの見たニューヨークは
セピア色の未来

摩天楼には愚かな文明がのさばって
素朴な世界 ....
  ――なんの欠如を
    怖れているのか


 踊りたいから踊るのだ
 何が悪いか阿呆ども
 元来人は踊るもの
 踊って歌って
 笑って泣いて
 怒れるものが人なのだ

 鳴 ....
 

沈黙は木のようにそこにある

人が美に感動した時

恋に心奪われた時

どうして、言葉が介入する余地があろうか

沈黙ができなければ

その空白は饒舌で埋める他ない

 ....
在来線から私鉄へ
  乗り換えるために
    長い、長いコンコースを歩いていく

よそ見してると
 すぐに人とぶつかりそう
さすが日曜日
 老若男女がゴチャゴチャ

 ....
君よ
エセな聖書で
春を行け

今日のヘッセはご機嫌で
シルクハットでご登場
石畳広場に蝶を飛ばし
舟遊びに楽団引き連れ歩いては
ことごとく林檎酒に耽る

酔っ払ったなら
森の古 ....
全てのものは
混沌としている
一秒だって止まることはない
絶え間なく
濁りつづけている


ぬかるみに
足をとられたとして
転んでひざをすりむいたとして
傷口がしくしくと傷んだと ....
冷たい布団に潜り込んで
悴んだ体を丸め
膝を抱えて
ゆっくり目を閉じる

呼吸を整え心臓の鼓動に重ねると
間もなく私の意識は解き放たれ
私を形作っている六十兆の細胞の波間を
ゆらゆらと ....
はとこのちえが
文字を教えてとせがんできた
あいうえお
と順番に教えていくと
「わ」のくだりで
おかしな出来事がおこった
紙から
ふわっと浮かんだ
わの文字は
ちえの両親 ....
娘と一緒にドラッグストアーに行って
「好きなものをひとつだけ買ってあげるよ」
と言ったら
「ホチキスが欲しい」と言う

「ホチキスならうちに二つもあるでしょ。
塗り絵の本とか色マジックのセ ....
何人、殺してきたんだろう?
胸の奥深くに蘇る  最後の最期の表情  作り笑いも たくさんあったな


「用」という名の欲望を
わざわざ羽織り 街へ繰り出す
人々を眼下に 理由不明の ....
よしたかさんのおすすめリスト(56)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
潮まみれ- はるな自由詩413-3-13
流れ、流れて- カルメン ...自由詩3*13-3-13
大阪ラプソディー- 平瀬たか ...自由詩4*13-3-12
そのあとがある- かんな自由詩20*13-3-12
夜のサーカス- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-11
全力住職- 平瀬たか ...自由詩3*13-3-10
ハエさん- 藤鈴呼自由詩4*13-3-10
よばれかた- 藤鈴呼自由詩4*13-3-10
シャボン玉- 寒雪自由詩613-3-10
アグルーカ- 飯沼ふる ...自由詩413-3-9
草原の記- 平瀬たか ...自由詩4*13-3-8
亀のいちばん長い日- 夏美かを ...自由詩34*13-3-8
かなしい海- Lucy自由詩26*13-3-7
ボーリングフォーコロンバイン- はたらく ...自由詩213-3-7
連詩_「あづさゆみ」(百行)_ベンジャミン_鵜飼千代子- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-3-7
塩を_少々- るるりら自由詩29*13-3-5
メトロポリス- 梅昆布茶自由詩21*13-3-3
自由舞踏派宣言- ただのみ ...自由詩23*13-3-2
沈黙と言葉- yamadahifumi自由詩313-2-22
数cmフユウ- komasen333自由詩2*13-2-20
ヘッセの散歩- 月形半分 ...自由詩313-2-16
呪ってんじゃねえ、光にあふれろ- あ。自由詩11*13-2-5
私は私に抱かれて眠る- 夏美かを ...自由詩20*13-2-1
やさしいちえのわ- かんな自由詩8*13-1-27
ホチキス- 夏美かを ...自由詩41*13-1-25
何人、殺してきたんだろう?- komasen333自由詩1*12-12-23

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