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窓の外側に
内側から腕をさしだす
こうも空気に差がないと
飛び落ちても気付かないかもしれない
ぼんやりにゆっくりと浸食されて
ぼくは
蝉の声を、聴いている
....
{引用=
水は低いほうへ流れてゆくのだよ
}
空がようやく白みはじめた
霧の山小屋
去りゆく人の走り書き
{引用=
めざとくえらんで流れ込み
いつかは、とまる
....
おしげもなく 陽の光がふりそそいでいる
3月、真昼
白野原に反射して
レース越しの彼女の庭は
照明具よりずっとまぶしい
ああ、ぴったりの名前がやっとわかった
風がとまった ....