すべてのおすすめ
かなしい夏 ?


夏の首すじが
眩しい

何もすることのない午後

空気さえ発光している

しなやかな夏のゆびさきが
飽きもせずあやとりしてる

夏はあの木立のてっぺんあた ....
心ゆくまで涼もう
誰も居ない そして
自分も居ない処で
悪い子にはなれなかった
投げやりにほどいた長い髪を風になびかせ
夏雲が縺れあう丘の空の下
夢を{ルビ歪=ひず}ませて
立ち尽くしていただけ

「君」がきっと街からここまでさがしに来てくれる ....
誰もいなくなったプラネタリウムの
暗いドームの下
まるで其処が聖堂ででもあるかのように
ひざまづいて祈る影がある

何を何故祈るのか
誰にも知られることなく
ひとりきり目を閉じて
長い ....
光源のない白い光に満ちた中を
球や三角錐や立方体の闇が
行進する

思考線をよぎる空中魚族

(この椅子に坐るといつも
 感応しようとしすぎてneuroticになるんだ)

その視軸 ....
眠りの中心にたたずむ
黒いしずかな球
その球を無垢な白い身体で抱きしめて
いつまでも眠っているのは誰だろう
落合朱美さんの塔野夏子さんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かなしい夏- 塔野夏子自由詩20*05-7-31
夕涼み- 塔野夏子自由詩8*05-7-23
丘の空- 塔野夏子自由詩8*05-7-17
沈黙の星座- 塔野夏子自由詩6*05-7-7
misanthropy- 塔野夏子自由詩8*05-6-29
眠りの核- 塔野夏子自由詩14*05-6-11

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する