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{引用=柔らかな地で少女が寝そべっている静かな自然の優しさに包まれ透明なオーラを放つ少女
まるで私たちここに住んでるかのよう悦びの極地、そこにある安らぎ
まだ目を瞑っている老人誰かの影がそ ....
歩行、燻製の香りにより己が燻される。
改札、シンナーの匂いにより赤を連想。
電柱、街頭の下の紙袋に恐れて避ける。
下車、鼻に付く下水に沈められる。
糖質、大さじ十杯分の高揚感。
....
押しつぶしているバネ
七月
二十四年間のゆっくりとした沈黙
災害に焼けた記憶の中の顔
誰かのにやけた顔に降る雪
消えていった人たち
新しくてひどく冷たい雪
ロックを聴いていた ....
深く深く落ちることだけを考えているだけなのに、上手いこと到達してくれないもどかしさ。肩までのしかかる温かさを逃さぬよう慎重に/慎重に。
覚醒状態が鬱陶しい。
またこれも何かを期待している予兆 ....
耳の不自由な彼は
音が見えた
と 言った
わたしには聞こえただけだった
目の不自由な彼女は
色が薫った
と 言った
わたしには見えただけだった
後ろめたくなかった
....
崩壊を起す月の期間、乙女であることを恨み涙するこの痛み煩わしく、ストレージから消せないのは振り出しが恐ろしいと理解しているからである
紛らわす1/20は所詮虚像なのだから役に立た ....
また新しい痛みを探してる?
この前みたいにはいかないと思うよ
力いっぱい何かをやるなんて
想像もできないし、したこともないし
笑顔とポジティブな言葉
拡張された感情
あなたが思って ....
ずっと夜に引っかかっていたい
蜘蛛の巣の落ち葉みたいに
まさぐる闇に身をまかせ
ふるえながら黙ったまま
水中に咲く花のよう
静かに息を
ひらいてとじて
やがて夜光虫が模様を描き出し
嘯 ....
枯れ葉に罵声
月に尾行の不可視世界
公共交通非営利機関
爆弾抱えた君の母
爪切りの中の
小指の爪
隠されていたi,love,you。。。
暗号財産共有関係者
夏祭りの日 ....
降って来る
ただ黙って
いくつもの小さな星が
その欠片たちが 降って来る
そうして星が降ると
僕等の心に穴が穿たれる
僕等は飛び立てない剥製の鳥
翼のかたちをしただけの ただの観念
....
缶コーヒーを飲み干す時だけ
星を見る
冒険の切れ端がポケットの中で
ガサガサとうるせえよ
死んだものはこんな風に振る舞っちゃいけないんだ
もしかして殴られたことなかったか?
同情し ....
石は喋るのが下手
本当は石じゃないから
石じゃないのだから
本当は喋れるし動けるはずだと考える
本当はなんなのか確かめるために
体を動かそうとして
うまく動けもしないことがわかる
長 ....
波止場をうろつく
足のない鳩は 足を探している
飛べないで 地面を這いずり回ってる
誰かが残したパン屑のそばを
一心不乱に 突っついていた
ダッカ行きの貨物船が
停 ....
バスに乗ってたら
13番目のバス停で
ある男が乗ってきて
いちばん前の
広がる窓の席に座った
明るい緑の
Tシャツと
三本ラインの入った
黒のジャージ
靴下の足は ....
ああ おれはこわれた
二丁目の角で
月見うどんすする スーン
鉄格子のなかから するどいめだま
おりまげたひざのうらには ぶっとい静脈
にわとりのしずく
....
誰もいない土手に座って 動かないブルドーザーを見てる
雨が降ったのはもう何日も前 消えない水たまりを
車輪のついた風が駆け抜ける
人がいないのはこの一瞬だけ まばたきをすれば
....
壁に咲く花を見落としても
私は死なない
夏は確かにあった
冷蔵庫の置きすぎた麦茶からは
想像もできない
どこか
ダムの底に消えた役場のよ ....
頭から血を流して
倒れていた
浮浪者が
男に頭を蹴り上げられていた
もう前から何度も
繰り返されていた
男の後ろ足は
後ろに大きく反り返った ....
キリンの頭の上から飛び降りて
勇気をもっておやつの時間にした
ねむってるあの娘をむりに起こさない
時計の針はからまって
かわいいビスケットの形をしている
....
午前一時 机に肘ついて 見えない国道を眺める
建物の奥には陰険がある そして街中にもそれはあった
ブランコをこいでるときに
どこか知らないとこへ飛んでしまうおそれなんか抱かなか ....
網戸のサッシの上 けだものの目で睨んでいたのは、夜の月だった
起き上がって見上げる それほど高くない場所で
私とにらみ合いをしている
背中にへばりついた安物のTシャツをつまんで 惰性 ....
青のジャージ、歯の抜けたおっさんが、にへにへ洗濯機回り、ゴミ置き場周辺を回っている。
アパート備え付けのランドリーな所で変質者はいつでも登場し、不動産屋が不正な自転車が置かれてないかと見廻り ....
川を見ると飛び込みたい私は終わり、ただそのゆらぎに見習いたい。
褒められて伸びる私は卒業し、缶コーヒーの絵柄が渚カヲルであることに笑う。
着物を着ている今の私では簡単にトイレに行ける ....
逮捕される前に
一緒に暮らして
外で
立っても歩いても
電車を降りると
豊島園駅は広い
花りが走りまわる
「くるくるまわるー」って
急行所沢特急所沢普通西所沢
改札を出ると
....
さらいにきました
年頃の女は
一人暮らしか 男と暮らしたほうがいい
じゃないと
どこか痛いとき
痛いところに布がかかってるか気にしないといけないじゃないか
終わった
いろいろと終わっ ....
梅雨ってどうしてこうジメジメするのかしら
{ルビ通=つう}ってどうしてこう自滅自滅するのかしら
ほんとうよねえ やっぱりお小遣いの話、けんかになったわあ
混沌よねえ やっぱ ....
曇天の風のない日
窓の向こう
歪んで映った一本の線は
確かに電線で
姿も見えないのに
鳥の声が聞こえる
洗面所の水道が止まらない
蛇口のひ ....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する
裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石
チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ
梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
デリーさんご指名です
かんかんかんの スッカラカラ
カラッカラッの すっかんかん
男日照りが長いので
名前をデリーにした
彼はあの子とアパート泊
私は客とホテル泊
「愛は ....
急傾斜
信号を待ってる間に
何度も死んだ
閉じたままの傘を
飽きて
植込みに投げ捨てた
車が走っている
牛丼屋のカウンターで
白のロング ....
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