明日ははみだっ子たちの朗読会があります
今年の二月から高円寺の無力無善寺で月1回、基本的に第四水曜日に開催している朗読会で、
おれたち声を出してみようぜ!
声とことばを取り戻そうぜ!という会でし ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
ぽすっ・・・ぼすっ・・・
   ぽすっ・・・ぼすっ・・・









ぼす・・・










   ぽ ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地面に投げつけた

私は冷や汗をかきながら
「確かに弟ができたら二郎と名付けるつもりでした」
 ....
 糸のほつれは オークルの頃
 所在なく 布地を這う

 砂漠の穴を探って
 袖をとおしてゆくドレッサー

 底から透けて
 ダークブルーのストッキング
 トレモロの流線
 
 す ....
洗濯機が、地響きも小さく回っています(グオーヤ、グオーヤ)。床をころがる、ずり回る、LANケーブルの蛇たちはついに世界をぐるぐると征服、電線のフリをして鳥たちをからめとりました。地響きの回転は早くなっ .... 黄色い線までお下がりください
下がってますよはいはい
車掌さんいつもありがとう
風の強い夜
電車は黄金色に煌々と輝き
静かにわたしの前に滑り込む
ドアが開く

乗らないでいると
後ろ ....
立ち並ぶビル群の幽霊
ビル風が吹き抜けると
敷かれゆく風の線路の上
滑らかに空中列車は行き交う

乗客は皆視線を落とし
日常に見つからぬ出口を
携帯電話の画面に封じ込める

 「 ....
楕円の踊る 炎の中へ
熱くない驚きよりも
息のできない
もどかしさで満ちる

なつかしいオレンジ色

ちろちろと
溶けだして
 ....
おじいちゃんが双子だったの
やさしいおじいちゃんだった
あなたも双子なの?偶然ね
ねえお兄さん連れてきてよお兄さん
弟なの?まぁそんなのどっちでもいいよ
さあ、天井を眺めて、あ、空か、
こ ....
漫才で爆笑しているときのように
海に浸かっているときのように
新聞を破るときのように
ダンスを踊っている彼らのように
なんやワレっつってガン飛ばしてくる不良のように
コギャルが息をはくのと一 ....
   9月5日(Sun)
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  鼻から午後が抜けてゆく
  アスファルト

  草陰から飛び出す 鈴虫
  飛 ....
久しい友との再会にグラスを重ね
ふくれあがる泡のビールを
渇いたのどに流し込み
赤らんだ 頬のほてりも醒める頃には
だんだん 寒くなってしまう 

友と別れ
夜の浜辺に呼ばれ
造りかけ ....
あいにくと
今朝は
雲母の雨

レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う

そう
どうでも
いいことだった

遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さん ....
もう何年も前のこと
ある夜のブラウン管の中
孤高のステージで
赤毛を振り乱して歌う{注ジャニス=アメリカの歌手}

夭折した彼女の生涯を
ナレーターが語り終えると
闇の画面に
白い文字 ....
空や海の碧に染まず
ただよう白鳥のように
かっこよくもなく
蝶々のように
ダッタン海峡もとべず
かといって
酔いどれ船に乗る勇気もなく
まして
悪魔の風船をとばしたり
大地の商人にな ....
どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... ここはどうも、とても乾いた場所のようだ、
湿度計は40%、まぁ普通みたいだけど、
でも喉が乾く、乾いてしかたない。

明日のことは明日になってから考えよう、
今日はゆるりと流れていく、
サ ....
  

アル日、
わたしの家に訪問販売員がやってきた。
家に入ってきて、
この「スーパーソウジキ」を買えという。
ローンをしろ、ローンをして買えという。
良く見ると、その販売員はおじさん ....
高橋正英さんのおすすめリスト(49)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はみだしっ子たちの朗読会〜意識の表層〜詩人の仕事- 馬野ミキ散文(批評 ...3+*04-11-25
子宮の大きさ- チアーヌ自由詩5104-11-15
泥饅頭- 自由詩11*04-11-5
飛行訓練- 木葉 揺自由詩24*04-10-23
- 湾鶴自由詩2*04-10-20
ウィー、ウィー- nm6自由詩1204-10-15
黄色い線の内側- チアーヌ自由詩704-10-9
空中列車- 服部 剛自由詩25*04-10-3
世界(炎)- 湾鶴自由詩904-10-1
たくさんの双子- チアーヌ自由詩304-9-27
こえ- 捨て彦自由詩404-9-13
アスファルト日誌- 湾鶴未詩・独白604-9-8
波打ち際で- 服部 剛自由詩6*04-8-27
草笛_弾く_キャベツ- 青色銀河 ...自由詩704-8-22
白い文字- 服部 剛自由詩12*04-7-4
酔鯨- 草野大悟自由詩8*04-7-1
光、スロウ、アウェイ- nm6自由詩5204-6-10
子宮内部- チアーヌ自由詩704-5-6
アル日- チアーヌ自由詩404-3-30

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