すべてのおすすめ
自転車のペダル踏み、学校を出てすぐに
いつもの、知らないおじさんに携帯で写真を撮られる
足下には、夕焼けが落ちてきて
ああ
影がもしもこのままなくなれば
世界は終わるのではないかと
思いな ....
 
 
 
 
夜闇。暗さに光線、たとえばただアスファルトの隆起したひとかけらを照らしている。点は(このままだよ)とささやき、いつしか光の粉をまいて。すふすふと積もり、埃のようにけむりながら少 ....
太陽とは太陽系のなかでもっとも内包する矛盾が大きい存在だ

くだらない分別
分かる、理解する ということのくだらなさ
そして逃す
逃し続ける
分からなものを逃し続ける
つまり不幸だから分 ....
太鼓橋が渡れない

友達が言うので
回り道を教えてあげたら
来なかった
 かた かたん。

取り付けの悪い、古びた窓を開けると、
鮮やかな色が目に飛び込んできたものだから。

 かたん

すっと、手を伸ばして
触れようとして 気づいたこと。

 かたん ....
あたしの皮膚が密着して懐柔
街灯の輪郭がすんすん揺れる
そのまんまのスピードできみが欲しい
今感染した笑顔の
底からかき混ぜてみてよ

ガムテで口止めされた夜中じゃ
きみの声を映せない
 ....
心が暗雲に覆われた時には
「透けた空から見守る誰かのまなざし」に
自らの汚れた卑小な裸の心を
ありのままに投げたしたくなる

そんな時、友の顔を想い浮かべては
いつかの語らいの夜を思い出す ....
うまくいかなかったね

おれたちはぜんいん うまくいかなかった

るーるをやぶってばかり

そらをとぶゆめをみてはしゃいだ



うまくいかなかったね

おれたちは ぜんぜんう ....
先生!
わたしは、といいかけてうっかり
チョークの粉でくしゃみ
冬を飛び越してしまった3回転半のジャンプで
着地、よろけて
目の前にひろがる もしくは
なにもひろがってなんかいない
残照 ....
右手にもったきゅうすを傾けたら
青い湯飲みの底に花が咲いていた

一瞬にして
そそがれた緑のまどろみの下に
花は消えた

この湯飲みで
数百杯の茶を飲んでいるというのに
知らなかった ....
たのしい 
あめだまを なめているだけで
たのしく うつくしく くうそうが ひろがる せかいに


きみはなく
きみはそう あのそらや ほしになった
めにみえないほこりや つめのみか ....
きみのデイトナ つかんでみせよう
桃のはりは春の体液
めざわりなカーテンが白目に染まり

百合になれそうなんだいっそ
百合になりたいんだ







よんでくれ
ためらう ....
まわるソーダの腰から 手が
染めるやわらかなくさき色

溶けたビーズのひだひだ数える
空を
転がす ミュージックスター


こっちにこないか
その繊維のリズムを君の
骨 ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
フランケンシュタインの怪物を俺は覚えている。
俺は子どもの時から頭が冴えていて、
誰よりも記憶力がよかった。
だから俺は超難関の試験をいくつもクリアし、
極秘の指令を受けて宇宙に飛び立つ人間と ....
空と立てばいい
明日が押し上げるから

風と行けばいい
過去が後ろにいるから

陽と笑えばいい
今日が暖かいんだから
バス停のベンチに
毎日のように
座り続ける男がいるんだ

超然と背筋を伸ばし
ただ一点だけを見つめ
来るはずのないバスを
ひたすら待っている

廃線になった
路線バスのベンチで
 ....
気がつくと
見知らぬ部屋に、彼は立っていた

窓から吹き込む夜風に
カーテンはふくらんでいた

鏡に顔を映すと彼は
ふと 自分を
のっぺらぼうにしたい衝動に駆られた

ポケット ....
職場の同僚と{ルビ口喧嘩=くちげんか}して
{ルビ凹=へこ}んでいたハートに{ルビ靄=もや}がかかっていた夜
やり場のない気持を抱えたまま、散歩に出かけた

家を出て、ひとつ目の角を曲がると ....
ずいぶんと長い道を歩いてくたびれた靴
{ルビ踵=かかと}を減らした足裏は{ルビ剥=は}がれて
ひと足歩くごとに
割れたつま先は口を開く

結んでも結んでもほどけて引きずる靴ひもは
ざらつ ....
雨にうすく濡れた歩道の中心に
盲人用の黄色い凸凸道が
遠くへと敷かれている

いつもそ知らぬ顔で歩いていたが
凸凸道を求めているのは
よろけた歩みで目線の定まらない自分だった

黒いこ ....
 
空腹だけは真実だ 
R246、クラウンのシートにてやや傾く 
高架下の信号待ちでスパイラルカフェの 
ランチについて考えている 
急発進がサイドブレーキを促す 
再び加速 
する、欲 ....
たぶんみんな知っている
本当は女のアレの中に男のアレが入っていないことや
男のアレに添えた手の裏側に白い液体入りのスポイトが隠されていること
つまり薄いに越したことはないけれども
丸見えを望ん ....
鳴り響くパソドブレ
小さな扉が開いたら
まっすぐに駆けてゆくから
今、一番の死をちょうだい

マタドールとまた踊る
紅い波が憎らしく
私は私の方法で
あなたをもっと振り回してやる

 ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
ぽすっ・・・ぼすっ・・・
   ぽすっ・・・ぼすっ・・・









ぼす・・・










   ぽ ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地面に投げつけた

私は冷や汗をかきながら
「確かに弟ができたら二郎と名付けるつもりでした」
 ....
 糸のほつれは オークルの頃
 所在なく 布地を這う

 砂漠の穴を探って
 袖をとおしてゆくドレッサー

 底から透けて
 ダークブルーのストッキング
 トレモロの流線
 
 す ....
洗濯機が、地響きも小さく回っています(グオーヤ、グオーヤ)。床をころがる、ずり回る、LANケーブルの蛇たちはついに世界をぐるぐると征服、電線のフリをして鳥たちをからめとりました。地響きの回転は早くなっ .... 黄色い線までお下がりください
下がってますよはいはい
車掌さんいつもありがとう
風の強い夜
電車は黄金色に煌々と輝き
静かにわたしの前に滑り込む
ドアが開く

乗らないでいると
後ろ ....
高橋正英さんの自由詩おすすめリスト(41)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パプリカ- みい自由詩1705-6-13
妖精にもどる- nm6自由詩1705-5-27
ロッテルダム- 馬野ミキ自由詩705-5-20
太鼓橋- チアーヌ自由詩805-5-17
生の色- あさみ自由詩605-5-15
熱帯夜- 船田 仰自由詩305-5-1
「約束の日」の彼を胸に- 服部 剛自由詩7*05-4-26
せんろのうえを- 馬野ミキ自由詩18*05-3-25
残照、ハンドクラップ!- みい自由詩8*05-2-19
顔のうらがわ- 服部 剛自由詩10*05-2-13
せかい- 馬野ミキ自由詩9*05-2-9
ビーナス- 二村体次自由詩2*05-2-2
ミュージックスター- 二村体次自由詩2*05-2-1
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
(1960—1993)- 佐々宝砂自由詩6+05-1-22
簡単- ふく自由詩2*05-1-20
虹を掘る- 草野大悟自由詩405-1-10
ましろいかお- 服部 剛自由詩7*05-1-9
「腰越_Z_」の野球帽- 服部 剛自由詩6*05-1-3
いくつもの昨日を置いて- 服部 剛自由詩5*04-12-29
浮顔- 服部 剛自由詩11*04-12-26
球形の、- ふう自由詩6*04-12-6
モザイク- 古溝真一 ...自由詩1704-12-5
バレンシアの太陽の下- 木葉 揺自由詩8*04-11-28
子宮の大きさ- チアーヌ自由詩5104-11-15
泥饅頭- 自由詩11*04-11-5
飛行訓練- 木葉 揺自由詩24*04-10-23
- 湾鶴自由詩2*04-10-20
ウィー、ウィー- nm6自由詩1204-10-15
黄色い線の内側- チアーヌ自由詩704-10-9

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