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その公園では立ち枯れて百年の昔
霞む象 連れ去られていくのはわたし
焼けたトーストごと母の血を噛む
軒しつらえる無数のケーブル吐く氷塊へ
太字五本線農道脇で息する場所
焼 ....
逆上がり空腹感もこのように
「席はない」と言うからじぶんで準備をし
墓石を乗せ来た船は皆沈み
霧雨に靴が揃えて置いてあり
理解しがたい鐘を打ち鳴らす夜
やらねばならぬとは ....
笹も短冊も願いも用意され
記名投票式短冊にしてはどうか
短冊を一メートルに伸ばしてみる
「これは?」「おれの」「この短冊は?」「おれのおれの」
短冊の重みで笹が折れました
....