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駅からでてすぐの交差点
横断歩道のこっちがわに祖父がいた
うしろ姿だけですぐわかる
人の往来のなかで
ならったこともないのに詩吟を
ほんと、なんで詩吟 ....
海底にある火力発電の炉が美しい
くらい水の奥から透過する火のゆらぎ
きみらは
新しい土地のように、町をあるく
若い者はみな都市にでてゆき
老人ばかりが残っていることを
恥ず ....
星星が散っていくように
人も散るもの
散るそれぞれの
方向にまた
凝固しつつある星のような一団が
待っている
流動してゆくことを
かみしめるいとまもない
すみれ色の軌道が
数百万 ....