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口だけじゃんと言われても、何度も、何度でも





祈りを忘れてしまう夜がいくつもあります
誰かが亡くなったことを耳にしない日はないというのに

ハンバーガーを食べながら
我が ....
31
そのときはじめて
おじいの顔つき変わって
おかえりいいうた気がした


32
なあんお前
それぐらいのボルト交換もでけへんのか
飯は喰ったんかいな


3 ....
教授の息子は
父親の話す世界を
土を捏ねてひとつずつ作り
アダムやイヴのかわりに
幼いころから憧れていた
ネイティヴの顔を描いた

はるか

はるかの時の後で
ただ

言 ....
造ったものを埋めようと思い
草原を掘っていたら
本物が出てきてしまった

その土偶に
隣のミヨちゃん
という名前をつけて
博物館に送った

ねぇミヨちゃん
僕は あといくつ
 ....
誰が作ったのか
何のため作ったのか
何故 贋物と判ったのか

話はつきないのだけれど
人形は人形
そんなに贋物よばわりされても
と照れ笑いをしているようで

  僕らの本物 ....
ポケットに
風のシールを
しのばせて
使い途など
無いほうがいい

けどそこの
あなたとあなた
そのすきま
何もないより
吹かせましょう

風の色
見えないはずの
赤、青、 ....
そんなことあるわけないと
昔は気にもしなかったけど

21 mg だけは
計算が合わないという話
それ
今、聞かせてくれ
清秋


空清しとは季語のみで
ここ数年は
雨や風の災いに心痛めたり
意味のない達弁に
うつむいてしまいたくなる
そんなことが多い

それでも
ほんとの清秋が突然にやってくると
 ....
横浜ー川崎間で
君の顔が浮かぶ
とりあえず昨日は去って
明日がやってくる


間も無く「   」が通過します
間も無く「   」を通過します


どこから私ですか
どこから今日で ....
アフリカへと船を出すのだ
絶望の北風を帆に受けて

たどりついた先で

乾いた大地を潤すのだ
うずくまる彼の悲しみの雨で

そうしてぬかるんだ彼の足跡に
種を蒔いてゆくのだ

種 ....
息子が初めて発した言葉は
ママでも、パパでもなく
はっぱ
    🍂

それでも伝わる
ことのはの世界へようこそ
ようこその
 
  🍂

   🍂
  
     🍂
  ....
猫と月は
もともとおさななじみなのに
とおく離れてしまって
それでも
月の胸に猫の痣があるように
猫の瞳に月がいる

ぼくがおきているあいだは
そっぽ向いてるのに
眠りにつくころ
 ....
すべては上手くいくさ
と口にしながら歩き出すと
なんとなく
なんとなく
ほんとにそう思えてきて
顔をあげると
なおまっとうに歩きだせる
これが意気揚々というやつか
と笑みまで浮かんで
 ....
雲の隙間から降りてくる
やわらかい陽射しから

「  」

って聞こえた


それが
はじまりで
それで
おわりのようだった

結局
きみにとっては
ってつぶやいた
空 ....
さくら祭り 1

ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます



 ....
  
そんな風にときどき
ためいきをつきたがっている
ぐらいなのに
そんなところへ
Mさんのお話なんかされるものだから

まっ
    しろ

になってしまって



いつ ....
さよなら



どっかに忘れっぱなしで

鰯雲









{引用=もう少し削ってあげれば一句になるのに}


って空のどっかから声がする

 ....
手をつないでいたことを
忘れていた

君のほうからほどいてく
そんな
当たり前なことに気付かぬまま
いつのまに

手をつないでいたことを忘れてしまった

手を
つなぐこと ....
ひとつずつ
酸っぱい思い出を
口にしてから食べると
より甘く感じる
けれど
三つめの思い出で
泣いてしまいそうで
味がわからなくなる
その種は花を咲かせて
実もなるけれど
その ....
  

それから

その絵本の背表紙はすっかり
すりきれてしまって

そんなことではなくても
胸にかかえて
ときどき泣いてしまいたくなる

くるくるまわっている
のは
だれだ ....
LucyさんのAB(なかほど)さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
口だけじゃんと言われても、何度も- AB(な ...自由詩13*20-3-9
フラグメンツ_カタログNo.31~60- AB(な ...自由詩6*20-1-13
ミシガン・レリックス_1- AB(な ...自由詩2*20-1-4
ミシガン・レリックス_2- AB(な ...自由詩6*19-12-20
ミシガン・レリックス_3- AB(な ...自由詩10*19-11-30
風のシール- AB(な ...自由詩619-8-29
質量保存- AB(な ...自由詩219-4-23
清秋- AB(な ...自由詩8*18-10-27
雨の日と月曜日は- AB(な ...自由詩718-3-20
リア王を併合してどうするの- AB(な ...自由詩118-3-16
うれしい悲鳴- AB(な ...自由詩817-10-28
猫が月と会話をするためのいくつかのピース- AB(な ...自由詩5*17-10-14
のっぺらぼうの町- AB(な ...自由詩9*17-5-22
雲雀- AB(な ...自由詩817-4-30
フラグメンツ_はなびら- AB(な ...自由詩5*17-4-9
生まれながらの血の不足- AB(な ...自由詩15*17-1-16
秋のそら帰りみち拾いものする少年のメリーバッドエンド- AB(な ...自由詩416-10-14
はじまりとおわり(2)- AB(な ...自由詩4*15-2-21
ピオーネ- AB(な ...自由詩613-9-29
_それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした- AB(な ...自由詩513-9-18

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