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祈りって
なんだ。
どうやって祈る。
同じだ。
跪いても
酔いどれても
神には聞こえてる。
聞こえないのは
私のほうだ。
幾度となく語りかけるその返事を
私 ....
遠くで聞こえる
こもったジャズ
父が好きだった曲だ
なんだか懐かしい
おかしな波長で
この耳に届き
私を現実から引き剥がす
まるで夢の中みたいだ
まるで時代を滑ったよう ....
雨なら外を見たくない
優しい人なら会いたくない
時に多すぎる感情を
いい香りの紅茶で飲み干して
心の中に吹く風は
ふうっと長い息にして吐く
なんでもない
なんでもないよ
....
西瓜の産地が
北上していく
夏が通り過ぎるのを
毎年スーパーで見かける
多分、今年最後の
西瓜を食べながら
高校野球の
決勝を見ていた
季節というのは
うまく出来ていて
....
悲しいのは
気のせいでしょ
寂しいのも
やり切れないのも
気のせいでしょ
そうやって自分に
嘘ばかりついてないと
世の中の爪で
思い切りはじかれちゃうでしょ
街でたまに
一匹狼に出会う
同じ匂いがして
話さなくても気に入る
媚びない
興味ない
けど楽しい
みたいな
なんともいえない魂の軽さがあって
そういうヤツらは
何の ....
孤独とは思わないが
無意味だと思う
呼吸して
空を見上げて
夕日の美しさに呆然とする
短い現を
必死で生き延びる夏の蝉のようだ
今日も命を鳴いたか?
悔いなく鳴き続けた ....
猫が薄目を開けてる時は
少し先の未来を見てる
猫が居眠りしている時は
人の心の声を聞いてる
時々それがうるさすぎると
高い場所から降りてきて
何度か額を擦りつけてくる
額から ....
いつの間にか
誰かに訴えたくなってる
自分は幸せだと
いつの間にか
誰かに言い訳したくなってる
自分は悪くないと
愚かなことだ
もしそれが本当なら
誰に伝える必要があるだ ....
雨で
ヒゲが湿って
しょぼくれてる猫
軒下から
灰色の空を呪い
ふやけた肉球を
丹念になめまわす
寒いだろう、とか
冷たいだろうと思うのは
いつだって人間の勝手で
猫は ....
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