すべてのおすすめ
{引用=

詩を詠むように
風を読むものたちがいる


読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった


見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯

 ....
{引用=
緑をゆらす
風は、なおらかに こんなにも
美しいものだから
少しばかり
すずろ歩き


季節をむさぼれば
不埒な 出会いが待っている


ちいさな 会釈


往 ....
{引用= 
御控えなすって 

御控えなすって くださいませ


さっそく御控えくださり ありがとさんで ございます

軒下三寸 液晶一面 借り受けまして

失礼さんに ございます ....
{引用=

山色も褪せる
賽の河原とよぶ 山の端に
鬼がいっぴき 住んでおった

大酒喰らいの 赤鬼

人に化けては 濁酒を飲みにくる
細かなことには、気が向かぬのか
角を 忘れて ....
{引用= 
陽炎に

雪 みあげれば

あっさりと あっさりすぎるほどに

春のよそおいを見棄てる

サクラでした

生の 爛漫が閉塞と終焉のはじまりなら、

未完でありつづ ....
 まさぐる天の 青色の時


そらが、青いって誰がきめたのさ
海も 僕らの春も青いという


 この世のすべてを網羅する
 辞書は、こんなにも重いのに
 そらの プリズムのあらゆる小 ....
{引用=
流され

  流れつく


 波の略奪品がたどりつく海辺
Astoria
陽を受ける果てをしらぬ砂浜の
行き過ぎる 老夫婦のかたらい
町のちいさな回転木馬の解体


 ....
時となく
海しか生きる道はないと
誰もがアキラメルのに
あいつは、天へと想いを馳せた
けして夢などという 幻でなく、

だから、
俺は
恋をした 誰もがそうするように 思いのとどか ....
{引用=
春は、阿修羅の使い
むごたらしく やすらかな眠りをさまたげる



         *


 誰もが
ぬくもりの休息の時に、永遠をしらず
蠢きだす
 

 けし ....
{引用=
風のなか
春を{ルビ期=ご}す
ヴァイオリンの音が澄みわたる

重い冬の(に)
戸をおおきく 開けひろげ
はしり出す
雪が 光がはねるそのただなかへ

空はなまり色を置き ....
少しく眠っていた
ワインのほこりをはらうように
表紙もはがれはじめた 
古ぼけた詩集を手にすれば,

あの時
あたしの詩集は、
日常という単語ばかりで 
充たされていた

 ....
{引用=
昨日の雪
明日降るそれとはちがうことを
今日の私が、気づきはじめる


堕ちてくる雪の やむことのない語らい
一つの声か 言葉らしきものを手繰りよせれば
つながる白いサダメを ....
粉のような雪がふりだした

ながめるだけの 白い景色は、
確実なうつくしさと 堅実な
冷たさがある


雪はもう 私の部屋のなかにも
積もり始める
だから
私は、
青い柄のスコッ ....
{引用=
 雪の散りまどう午后
音の波もやみ 記憶の
時の 歩みは、さかのぼる

 冬のぬくもりらしきものが
わずかに溶けだして
軒下に細い指骨をつくった

 一尺ほどもある{ルビ氷 ....
{引用=
悲しみのふきだまり
時の塵が 雪のように
ふりつもった

私の父は、元旦の夜に亡くなりました
四十四歳
心臓のわるい 人でした

長いときの 時のながい あいだ
なぐさめ ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
夏の陽にやけた
見まがう
まっかな顔の 猿でした

林檎をさしだしたのは、 山女の手
それとも
猿のほうでしたか

やってきた
凍てつく冬の むごたらしさを
誰かに
ののしりたく ....
{引用=
「 月曜うまれの子は、器量がよい 」

             ―――――― マザー・グース





マザー・グース、 マザー・グース
お前はなんでも しっている
 ....
{引用=

閉ざされた
雪夜には
きまって本の中の
物語りへ
旅に出る
いつもそこには、
長い一本のレ‐ルが、
旅人の平衡を もとめ
走る
私は、一輪車の列車の
乗客
文字の ....
雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから


夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました


忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
{引用=
冷たい
雨がふりだした
雨宿りする安らぎの軒は、どこにもなかった


若いものは 走りだし
きた道をもどり始める にぎやかな娘たちも
年老いたものは 天をあおぎ
荷を背負っ ....
Agains 

今年はじめての 雪でした
足の下に さくさく 
冬の音がする

雪のつめたさに
舌打ちしたり
みなが冬をきらうから
少しばかり 冬は意固地になっていたりするのです
 ....
{引用=
 男士たちが 
屏風をもってきた
眠る女の 枕元にさかさのそれは、
薄の天に 雁が地を飛び去っていく


 踏み絵さながら 鏡のおもてに裸足をのせる
足元をみつめれば むこう ....
他愛もない小石につまずく

そのたびに

立ちどまり 足元をたしかめる

誰もが、平気でいきすぎる

そんな四角四面では 生きられませんよ 

それとも 私は、

ほんとうに詩 ....
{引用=
もう その部落は

どこもかしこも 廃屋の群れで

蹴破られた雨戸の おくの闇に

置き去りにされた 悲しみの

諦めらしきものが うごめいていた

秋の透度をました  ....
{引用=
長らくご無沙汰しております


 要に結ばれた 松の葉が
 はらはらと舞っていたりするものですから

この世で添い遂げられなかった二人の 死骸の群れのように思え
いたたまれず ....
雨がやんだ
塹壕に 糞尿のにおいが」もどってきた
雨のほうがましだ



        ・



複葉機が雨雲のしたを飛んでいきやがる
俺たちのことを 見棄てるのか 

 ....
{引用= 
お気をつけなさい
今宵ばかりは、
死人たちの 郷愁が森に充ちる

丸々と太った 月 明かりが、短い影を落とした 

物の怪も 死人たちも往来を徘徊する夜
始まりは、痩せた  ....
気まぐれな秋の風に
そそのかされた 紅の葉が
舞ってみせる


 こんな日は、人恋しくて
街へでる
舗装された道は あそこもここも
わずかに 傾いで見えて
私は、足の爪をとがらせな ....
{引用=
 うつむいてばかりいて、
気づきませんでした



 見あげると
すべてを忘れさせてくれる 秋の空がありました
ぬけるような碧の その広がりは
人の小ささを教えてくれるため ....
芦沢 恵さんの月乃助さんおすすめリスト(61)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フォルテの風- 月乃助自由詩9*13-5-24
魚の子- 月乃助自由詩12*13-5-18
詩人口上- 月乃助自由詩1213-5-9
Loto- 月乃助自由詩6*13-5-6
赤いさくら- 月乃助自由詩7*13-4-29
- 月乃助自由詩7*13-4-9
1/2668人- 月乃助自由詩9*13-3-25
Midori- 月乃助自由詩513-3-16
眠れる森の- 月乃助自由詩613-3-11
the_spring_in_Tchaikovsky_viol ...- 月乃助自由詩6*13-3-1
ありふれた十一通の手紙_‐4‐- 月乃助自由詩8*13-2-25
幸福な繭- 月乃助自由詩413-2-22
ポトフ- 月乃助自由詩9*13-2-18
遠い冬- 月乃助自由詩6*13-1-19
誕生日- 月乃助自由詩7*13-1-13
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
橋のうえ- 月乃助自由詩7*12-12-22
月曜日うまれ- 月乃助自由詩812-12-17
「_雪国_」- 月乃助自由詩1012-12-15
星どろぼう- 月乃助自由詩13*12-12-11
雨の子- 月乃助自由詩9*12-12-3
FinAgains- 月乃助自由詩7*12-12-1
褥焼き- 月乃助自由詩7*12-11-29
「レモネ‐ド」- 月乃助自由詩5*12-11-21
753- 月乃助自由詩7*12-11-19
秋の便り- 月乃助自由詩13*12-11-15
墓標のはざま- 月乃助自由詩9*12-11-12
万霊節の夜- 月乃助自由詩13*12-11-6
シャネルno.68- 月乃助自由詩7*12-10-22
**_/紅葉/希望/夢/私- 月乃助自由詩15*12-10-10

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する